Greyscalegorilla

Greyscalegorillaは、3DCGソフトウェアであるCinema 4Dを中心に、トレーニング、アセット、プラグインを総合的に提供する企業です。Cinema 4Dの開発元であるMAXONのパートナー企業として、業界内で重要な役割を果たしています。企業名のGreyscalegorillaは、グラフィック用語と動物の名前を組み合わせたユニークなものです。

Greyscalegorilla Plus

Greyscalegorillaの中核をなすのが、サブスクリプションサービス「Greyscalegorilla Plus」です。2021年以降、同社のCinema 4D向けのマテリアル、テクスチャ、プラグイン、トレーニングは全てこのサービスを通じて提供されています。2023年には、Cinema 4D以外のソフトウェアにも対応範囲を広げましたが、Cinema 4D向けのプラグインは他のソフトウェアへ移植されていません。サブスクリプションモデルへの移行前は、製品は個別またはスイート形式で提供されており、日本では販売代理店であるTMSを通じて販売されていましたが、サブスクリプション移行に伴い、これらの製品の取り扱いは終了しています。

プラグイン

Greyscalegorilla Plusでは、Cinema 4D向けの様々なプラグインが提供されています。具体的には、以下のようなプラグインが存在します。

Light Kit Pro: ライティングを効率化するためのプラグインです。
HDRI Link: HDRI（高ダイナミックレンジイメージ）を扱うためのプラグインです。
HDRI Studio Rig: HDRIを用いたスタジオライティング環境を構築するためのプラグインです。
Signal 3.0: アニメーション制作を支援するプラグインです。
Transform: オブジェクトの変形を効率化するプラグインです。
GorillaCam: カメラワークをサポートするプラグインです。
City Kit: 都市景観を生成するためのプラグインです。
Topcoat: リアルな反射マテリアルを作成するためのプラグインです。

これらのプラグインは、Cinema 4Dでの3DCG制作ワークフローを大幅に効率化し、高品質な作品制作に貢献しています。

使用事例

Greyscalegorillaの製品は、多くのプロフェッショナルな現場で使用されています。例えば、2013年公開の映画『パシフィック・リム』のタイトルシーケンスの制作には、Greyscalegorillaのライティングプラグインが活用されました。これにより、作品の印象的なビジュアルが創り出されています。

一方で、2021年には、AdobeのSubstance 3D Stagerのプロモーション動画において、Greyscalegorillaのアセットが不適切に使用されるという出来事がありました。この件に関して、Adobeは間違いを認め、謝罪しています。この事例は、アセットの利用においては、著作権や利用規約を遵守することの重要性を示唆しています。

Greyscalegorillaは、高品質なトレーニング、アセット、プラグインを提供することで、3DCG業界の発展に貢献している企業と言えるでしょう。特に、Cinema 4Dユーザーにとっては、制作効率と品質を向上させる上で欠かせない存在となっています。

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