HALFコンポ

HALFコンポ（ハーフコンポ）

HALFコンポ（ハーフコンポ）は、1990年にパナソニック（旧松下電器産業）によって発売されたスモールミニコンポのブランドです。特にスモールミニコンポ市場で目立った競争が繰り広げられた当時、ソニーのPIXY（ピクシー）や日本ビクターのMEZZO（メッツォ）といった製品と対抗する形で開発されました。

特徴

HALFコンポの最大の特徴は、コンパクトなデザインと高音質です。バブル経済の影響もあって、製品は高級感のある仕上げが施されており、Technicsから受け継がれた高音質設計が活かされています。本体の幅は215mmと、従来のフルサイズコンポよりもほぼ半分に抑えられており、小型ながらも豊かな音質を実現しています。

モデル紹介

第1世代モデル

• - SC-CH10

1990年7月に発売されたモデルで、ドルビープロロジック機能と3WAYスピーカーを搭載しています。リアスピーカーやセンタースピーカーとの接続も可能で、標準価格は139,800円でした。

• - SC-CH9

本体に付いたつまみでEQ調整ができるモデル。ドルビープロロジックは非搭載で、価格は107,500円で販売されました。

• - SC-CH7

1990年12月に登場し、電子カウンターやピクチャーディスプレイを搭載しています。CDやカセットデッキのオープン時にはトレイが自動的に出てくる仕組みが特徴的です。ドルビーB及びCに対応しており、標準価格は97,000円。

• - SC-CH5

同じく1990年12月発売のエントリーモデルで、2BOX構成を採用し、ドルビーBに対応しています。

第2世代モデル

• - SC-CH900 / SC-CH700

この世代のモデルは前モデル同様、電子カウンターやピクチャーディスプレイを搭載し、さらに3WAYバスレフ型スピーカー、ファインデジタルコントロールアンプも実装されています。両モデルはデジタル処理システムを採用し、アナログデータをAD変換する設計です。特にCH900は、ドルビーサラウンド・プロロジックを搭載し、より本格的なAV設計がされているのが特徴です。

• - SC-CH55

1991年7月に発売された1BOX構成のエントリーモデルです。

CM曲

HALFコンポの広告にはさまざまな楽曲が使用されています。

• - SC-CH10：FLYING KIDSの「我想うゆえに我あり」
• - SC-CH7：ASKAの「はじまりはいつも雨」
• - SC-CH900、SC-CH700：CHAGE&ASKAの「僕はこの瞳で嘘をつく」、川村かおりの「見つめていたい」などが挙げられます。

関連項目

HALFコンポはパナソニックの他にも多くのオーディオ機器がある中で、RESTYやD-dockのような関連商品と共に、今なお多くの人々に愛されています。また、AMステレオ対応受信機の歴史においても重要な役割を果たした製品の一つです。

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