HELLO (福山雅治の曲)

福山雅治の「HELLO」について

福山雅治の楽曲「HELLO」は、1995年2月6日にBMGビクター（現在のAriola Japan）からリリースされた、彼の通算10作目のシングルです。この曲は、当時のJ-POPシングルとしては珍しいマキシシングルとして登場しました。背景には、砂漠でひとり自らの手を見つめる福山の姿を捉えたジャケットデザインがあり、これは著名な写真家・植田正治によるものです。この出会いがきっかけで、福山は植田との親しい関係を築いていくことになります。

「HELLO」は、前作『IT'S ONLY LOVE／SORRY BABY』に続き、オリコンシングルチャートで初登場1位を獲得し、1年ぶりのミリオンセラーとなりました。特筆すべきは、オリコンの集計によると、マキシシングルでミリオンヒットを達成したのはこの作品が初めてであるという点です。その後、オリコンでの累計売上は約187万枚に達し、2000年にリリースされた『桜坂』に次ぐヒット作品となりました。また、この楽曲のリリース日である1995年2月6日は、福山の26歳の誕生日でもあります。

収録曲について

「HELLO」は、全ての作詞を福山自身が手がけており、以下の楽曲が収録されています。

1. HELLO (4:03)
作曲：福山雅治 / 編曲：佐橋佳幸
フジテレビ系ドラマ『最高の片想い』の主題歌です。この曲のタイトルは、デモを聴いたプロデューサーの息子が「HELLO」と感じたことから名付けられました。実際には歌詞中に「HELLO」という言葉は使われていません。ドラマのプロデューサーからは「片想い」をテーマにアコースティック・ギターを基にした楽曲が求められ、福山は自らの経験を全て注ぎ込んで制作しました。ギターの弾き語り練習曲としても推奨されたことがあります。また、この楽曲のミュージックビデオは『FUKUYAMANIA』に収録されています。

2. そのままで… (4:58)
作曲：福山雅治 / 編曲：小原礼
福山の作品の中で特に「雪」という言葉が印象的に使われている曲です。

3. Pa Pa Pa (3:37)
作曲・編曲：斎藤誠
ダイドーの「ブレンドコーヒー」CMソングとして有名です。アレンジを重視した作曲過程が特徴的です。

4. HELLO (オリジナル・カラオケ) (4:03)
5. そのままで… (オリジナル・カラオケ) (4:58)
6. Pa Pa Pa (オリジナル・カラオケ) (3:32)

その他の情報

「HELLO」は、福山のオリジナルアルバムには未収録でしたが、ベストアルバム『M-COLLECTION 風をさがしてる』には収録されています。さらに、1996年に放送された「24時間テレビ19」では、マラソンランナーの赤井英和の応援歌として披露されました。

この楽曲はまた、プロレスラーの黒潮TOKYOジャパンが入場曲として使用し、ファンの間で定番となっています。福山自身の男性限定ライブでは、その入場シーンが話題となったこともあります。アーティストたちによるカバーも行われており、阪本奨悟や野原ひろし（声：森川智之）などがその作品に携わっています。

「HELLO」は、福山雅治のキャリアにおける重要な一曲であり、日本の音楽シーンにおいても特に輝く楽曲の一つです。

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