HEP

HEP（ヘップ）: 大阪の商業施設

HEPは、大阪市北区角田町に位置する複合商業施設で、阪急阪神東宝グループが運営しています。この施設は主に「HEP FIVE」と「HEP NAVIO」の二つの主要な部分から成り立っており、両者は共に独自の魅力を持った商業空間を提供しています。

HEPの名称の由来

HEPの名称は「Hankyu Entertainment Park」の頭文字にちなみ、エンターテインメントやショッピングが楽しめる場所としての意味合いが含まれています。HEP FIVEとHEP NAVIOはそれぞれ阪急リート投資法人と阪急不動産、さらには東宝株式会社によって所有されています。2018年に設立されたこの施設は、2008年から阪急阪神ビルマネジメント株式会社によって管理運営されています。

ヘップファイブ（HEP FIVE）

HEP FIVEは旧阪急ファイブの改名によるもので、1998年に誕生したファッションビルです。地下3階、地上10階建てで、170以上の店舗が入居し、特に10代から20代の女性に人気のファッションブランドが揃っています。また、屋上には世界初のビル一体型の観覧車が設置されており、これがHEPのシンボル的存在となっています。この観覧車は直径75メートルで、最上部からは大阪市内や周辺の美しい景色を一望できます。

1階エントランスにはデザイナー石井竜也が手掛けた赤い親子クジラのオブジェがあり、アトリウムでは彼の制作によるBGMが流れています。HEP FIVE内では、イベントスペースのHEP HALLがあり、演劇や音楽ライブなど多彩な催しが開催されることでも知られています。

ヘップナビオ（HEP NAVIO）

HEP NAVIOは、「ナビオ阪急」として1980年に開業され、経年とともに進化を続けてきました。「NAVIO」はポルトガル語で大きな船を意味し、三角形の構造のデザインが目を引きます。HEP NAVIOは、阪急百貨店メンズ館に続くメンズファッションを核とし、飲食店街も併設されています。ここにはTOHOシネマズ梅田も入居しており、映画鑑賞も楽しむことができる複合的な商業空間です。

HEP NAVIOは、メンズファッションが中心で、約300のブランドを取り揃え、地下1階から地上5階までの総売り場面積は約16,000平方メートルと、日本最大規模のメンズ館となっています。

建築基準法の問題

2020年には、HEPの屋上からの自殺事件を受けて市による調査が行われ、建物の周囲に設けられるべき「柵」が設置されていなかったことが判明しました。この結果、管理側には是正指導が行われることになりました。

アクセス

HEPへは大阪市内の主要駅から徒歩約数分から10分程度でアクセスできます。特に阪急・阪神の大阪梅田駅、地下鉄御堂筋線の梅田駅などが近く、地下街での連絡も便利です。

まとめ

HEPは、単なる商業施設にとどまらず、エンターテインメントが楽しめる複合スペースとして、多くの人々に親しまれています。HEP FIVEとHEP NAVIOはそれぞれ異なる個性を持ちつつ、訪れる人々に新しい発見や楽しみを提供し続けています。

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