HER NAME IN BLOOD

HER NAME IN BLOOD（ハー・ネーム・イン・ブラッド）は、日本の首都・東京を拠点に活動するメタルコアバンドとして広く知られている。2007年に結成され、激しいサウンドとパフォーマンスで国内のラウドミュージックシーンを牽引してきたが、2021年7月4日をもって一度その歴史に幕を下ろした。しかし、約4年の時を経て、2025年6月10日に再結成を発表し、再び活動を開始することを表明した。

メンバー

再結成発表時のメンバーは、初期からの中心メンバーを中心に構成されている。

Ikepy（池田隼也）: ボーカルを務める。結成当初の2007年から2021年の解散までバンドを支え、2025年の再結成にも参加している。
Daiki（小出大樹）: ギターを担当。Ikepyと共に2007年の結成から解散まで活動し、再結成にも参加。解散後はCrossfaithのサポートギタリストを経て、正式メンバーとして加入した経験を持つ。
TJ（田治久嗣）: ギター。2010年にバンドに加入し、解散まで活動。2025年の再結成にも名を連ねる。解散後はCrystal Lakeに加入し、ギタリストとして活動していた。
Makoto（石田誠）: ベース担当。結成メンバーの一人であり、解散まで在籍。再結成にも参加している。解散後はThe Local Pintsにギタリストとして加入するなど、多方面で音楽活動を続けていた。
Umebo (中里茂樹): ドラム。結成から2016年までオリジナルドラマーとして活動したが、一度脱退。しかし2025年の再結成に伴い、バンドに復帰した。脱退中はWORLD END MANに加入し、後に脱退している。

過去にはShogo（ギター、2007年-2010年）やMAKI（ドラム、2017年-2021年）といったメンバーも在籍していた。Shogoは脱退後、ArbusやBEFORE MY LIFE FAILSのメンバーと共にcatrinaを結成している。MAKIはバンドの解散に伴い脱退し、再結成には不参加となった。

略歴

HER NAME IN BLOODの歴史は、2007年の結成から始まる。

2008年、BEFORE MY LIFE FAILSとのスプリットEP「FEVER OF LOGIC」をKeep And Walk Recordsよりリリースし、注目を集める。同年には「Taste Of Chaos 2008 in Japan」といった大型イベントにも出演を果たした。
2009年には「Pump Up The Volume Fest」に出演するなど、ライブシーンでの存在感を増していく。
2010年には1stフルアルバム「DECADENCE」を発表。この時期、ギタリストがShogoからTJへと交代している。
2012年にはコンピレーションアルバム「PUNK GOES POP 4 JAPAN EDITION」に参加し、レディ・ガガの楽曲「POKER FACE」をカバーするなど、ユニークな活動も展開した。
2013年、TRIPLE VISION entertainmentへの移籍を発表。3月にはEP「THE BEAST EP」をリリースし、リリースに伴う全国30箇所を巡る大規模なツアー「THE BEAST TOUR」を成功させた。
2014年はさらに精力的に活動。2月には「SCREAM OUT FEST 2014」やペリフェリーの台湾公演に帯同。4月には2ndアルバム「HER NAME IN BLOOD」をリリースするも、その発売日にギタリストTJが骨折するというアクシデントに見舞われた。しかし翌日には4人体制でアスキング・アレクサンドリアのサポートを務めるなど、ライブ活動を継続。夏には「SUMMER SONIC|SUMMER_SONIC 2014」のRedbull Stageに出演し、11月にはFACT主催のフェス「FACT-ROCK-O-RAMA」にも登場。Fear, and Loathing in Las VegasやTOTALFATなど、様々なバンドのツアーにも参加し、年間70本を超えるライブを行った。
2015年9月9日、2nd EP『BEAST MODE』をもってワーナーミュージックジャパンよりメジャーデビューを果たす。日本のラウドロックシーンにおける中心的な存在としての地位を確立した。
2016年に入ると、4月に3rd EP『Evolution From Apes』、9月に3rdアルバム『BAKEMONO』をリリースし、創作ペースを維持。しかし同年12月、ドラムのUmeboが大麻所持の疑いで逮捕されるという事態が発生。これを受け、Umeboはバンドとの契約を解除され脱退。バンドは活動自粛を余儀なくされ、ワーナーからのリリース作品も一時販売停止となった。
2017年3月27日、活動再開を宣言し、「Resurrection Tour 2017」を開催。ダウンロード販売も再開された。4月15日には新ドラマーとしてMAKIが加入し、体制を立て直し。5月17日には4th EP『FROM THE ASHES』をリリースし、本格的に活動を再開させた。
2018年4月4日には、再開後初のフルアルバムとなる4thアルバム『POWER』を発表した。
2019年6月26日、これまでの軌跡を網羅するベスト・アルバム『BLOODLINE』をリリース。
2020年4月、かつてメンバーだったUmeboが所属するWORLD END MANとの共同主催ツアー「HEAVY WEIGHT TOUR」の開催を発表。新型コロナウイルスの影響で延期を重ねたものの、最終的に2021年5月から6月にかけて無事開催された。
2021年6月6日、突如として7月4日のライブをもって解散することを発表。予定通り7月4日に渋谷clubasiaにてラストライブ「LAST DAY - HER NAME IN BLOOD Final Show」を開催し、約14年の活動に終止符を打った。このラストライブには、旧メンバーであるShogoとUmeboもゲストとして参加し、往年のファンを喜ばせた。
* 2025年6月10日、解散から約4年ぶりに活動再開を発表。10月5日に開催されるFACT主催のイベント「ROCK-O-RAMA-THE END」への出演を機に再始動する。再結成にあたり、解散時のドラマーMAKIは脱退し、かつてのドラマーUmeboが復帰するという、結成初期メンバーを中心とした布陣での復活となることが明らかになった。

HER NAME IN BLOODは、そのアグレッシブなサウンドと国内外での精力的なライブ活動を通じて、日本のラウドロックシーンにおいて確固たる地位を築いてきた。一度は活動を終えた彼らが、オリジナルメンバーを交えて再びステージに戻ることは、多くのファンにとって待望の出来事と言えるだろう。今後の活動に大きな期待が寄せられている。

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