HJT-36 (航空機)

HAL HJT-36 シターラ (Sitara) 中間ジェット練習機

HJT-36 シターラ（ヒンディー語: सितारा, IAST: Sitārā, 「星」の意味）は、インドのヒンドゥスタン・エアロノーティクス・リミテッド（HAL）がインド空軍向けに開発した中間ジェット練習機（IJT）です。これは、以前に国産されたHJT-16 キラン練習機の更新を目的としています。

設計

シターラは、低翼配置の後退翼、後部座席の視界を確保するための段差付き操縦席、小型の吸気口など、従来の亜音速ジェット練習機のデザインを踏襲しています。

開発の経緯

1999年に開発計画が開始され、2003年3月7日に試作機が初飛行しました。初期限定生産（LSP）では、曲技飛行用に12機が発注され、2005年6月までに納入される予定でした。

最終的には225機以上が生産され、インド空軍と海軍に納入されることが期待されています。

初期の試作機には、フランスのスネクマとチュルボメカが共同開発したラルザックエンジンが搭載されていました（アルファジェット練習機・軽攻撃機にも採用）。しかし、量産型では、ほぼ同重量で2割ほど強力な推力を持つロシア製のサターンAL-55Iエンジンが搭載されています。このエンジンの推力は16.9kN、推力重量比は5.59です。エンジン変更により計画は遅延しましたが、新エンジン搭載機による再初飛行は2009年5月に行われました。

技術的な問題により、開発は3年以上中断されましたが、2019年には飛行試験を成功させています。

2025年2月、HALはHJT-36の設計を改良し、胴体の延長、尾翼位置の調整、ラダーの大型化を実施したことを公表しました。これにより、指摘されていた離陸特性とスピンの問題は解決されたとしています。

スペック (試作機)

全幅：10.00 m
全長：11.00 m
全高：4.40 m
自重：2,695 kg
空虚重量：3,500 kg
最大離陸重量：4,500 kg
エンジン：ラルザック 04-20 (推力 14.1 kN) 1基
最大速度：マッハ 0.75 (825 km/h)
実用上昇限度：9,000 m
最大降下速度：750 km/h
航続時間：3時間
乗員：2名
武装：5箇所のハードポイントに1,000 kgまで搭載可能

外部リンク

HAL Intermediate Jet Trainer HJT-36 by Wg.Cdr Kukke Suresh VrC(Retd.) @ Bharat-rakshak.com
ACIG Exclusive: 15 Photos of two JJT-39 prototypes and its cockpit
Bharat-Rakshak Monitor: Sitara - Intermediate Jet Trainer - HJT-36 by H. Niranjan Rao
HAL: IJT passes hot weather trials in Nagpur, 9 June 2006
Photos of the two prototypes @ Bharat-rakshak.com
Photo album: HJT-36 Sitara flying at Aero-India 2007 @ Bharat-rakshak.com
Photo album: HJT-36 Sitara static display at Aero-India 2007 @ Bharat-rakshak.com
Photo album: HJT-36 Sitara static display at Aero-India 2007 Pg-2 @ Bharat-rakshak.com
Photo album: HJT-36 Sitara force landing during takeoff at Aero-India 2007 @ Bharat-rakshak.com
* Photo: HJT-36 taxing back. Aero-India 2007 @ Bharat-rakshak.com

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