HTML要素

HTML要素について

HTML要素（HTML element）とは、ウェブページを構成する上で欠かせない要素のことで、ウェブページの骨格を形成します。一般的に「HTML要素」と言うと、HTML文書のルート要素である``タグを指すことが多いですが、ここではより広く、HTML文書を構成する様々な要素について解説します。

要素の構成

HTML要素は、基本的に開始タグ、内容、終了タグの3つで構成されています。開始タグは`<要素名>`のように、終了タグは``のように記述します。開始タグと終了タグの間にあるのが要素の内容です。

html

これは段落要素の内容です。

また、開始タグ内には属性（attribute）と属性値（value）のペアを任意で記述することができます。

html
リンク


この例では、`href`が属性、`https://example.com`が属性値です。

要素とタグの違い

「要素」と「タグ」は混同されやすいですが、明確に区別する必要があります。タグは要素を構成する一部であり、要素はタグと内容を含めた全体を指します。

空要素

XMLでは、内容を持たない要素を「空要素」と呼び、`<要素名 />`のように空要素タグで記述します。これは`<要素名>`と同じ意味です。

HTML構文とXML構文の違い

HTMLの構文には、HTML構文とXML構文の2種類があります。

HTML構文

HTML構文は、HTML2からHTML4.01までSGMLをベースとしていましたが、実際にはウェブブラウザでSGMLとして処理されることはなく、独自に構文が定義されるようになりました。HTML構文では、一部の開始タグや終了タグを省略できます。また、空要素では終了タグを記述してはなりません。

XML構文

XML構文は、XHTMLに由来する構文で、タグの省略はできません。空要素は`<要素名 />`または`<要素名>`のように記述する必要があります。

タグの省略

HTMLでは、特定のタグの省略が可能ですが、XMLでは許されません。例えば、HTMLでは`

テキスト

`を`テキスト`のように省略できる場合がありますが、XMLでは必ず`

テキスト

`と記述する必要があります。また、HTMLの空要素タグでは、``のように終了タグを省略しますが、XMLでは``のように記述する必要があります。

属性の省略

HTMLでは、属性値が特定の文字を含まない場合、引用符を省略できます。また、空属性の場合、属性名を省略することも可能です。一方、XMLでは属性の省略は許されません。

HTML要素の種類

HTML要素には様々な種類があり、それぞれ役割が異なります。以下に主な要素をまとめます。

基本的な構造を表す要素

• - ``: HTML文書のルート要素
• - ``: HTML文書のヘッダ部分。タイトルやスタイルシートなどの情報を記述します。
• - ``: HTML文書の本体部分。実際に表示されるコンテンツを記述します。

ヘッダ内に記述可能な要素

• - `