HUMAN MADE

HUMAN MADEの概要と歴史

HUMAN MADE（ヒューマンメイド）は、日本人デザイナーNIGO®が2010年に設立したライフスタイルブランドであり、彼の持つ膨大なヴィンテージコレクションからインスピレーションを得て、過去と未来を融合するという独自のコンセプトのもとに展開しています。NIGO®のデザインには、クラフトマンシップの精神が色濃く反映されており、世界のストリートカルチャーからの影響を受けた大胆なアイデアやオリジナルなグラフィックが独特の魅力を生んでいます。

HUMAN MADEのアイテムは、ワーク、ミリタリー、アウトドア、スポーツなど多様なカルチャーからインスパイアされ、日本の伝統的なものづくりの精神を取り入れつつ、NIGO®流にアレンジされたものです。また、他のアーティストやブランドとのコラボレーションも積極的に行っており、KAWSやVerdy、Lil Uzi Vert、Pop Smokeなどの名立たるアーティストとのコラボが実現し、さらにはadidas originals、BLUE BOTTLE COFFEE、COCA COLA、KFCとも提携を結んでいます。

特に2020年には、NIGO®がLOUIS VUITTONとのコラボレーションを実施し、「LV MADE」シリーズとして、シロクマやカモといったHUMAN MADEのアイコニックなグラフィックが採用されました。このプロジェクトは、ビジュアル面でもファッション界で大きな話題を呼びました。

また、HUMAN MADEは社会的責任も重視しており、2020年にアメリカで起きた人種差別撤廃運動「Black Lives Matter」に賛同し、国内約20の人気ブランドと共にチャリティTシャツを製作しました。得られた収益は全て、ブラックアメリカンコミュニティを支援する慈善団体に寄付されました。さらに、山口県の大嶺酒造とのコラボレーションにより、日本酒ブランド「SAKE STORM COWBOY」をファレル・ウィリアムスと共にプロデュースし、定期的に限定ボトルをリリースしています。

歴史

HUMAN MADEの歴史は2010年にさかのぼります。NIGO®によって設立されたこのブランドは、2011年8月に東京・青山に旗艦店「COLD COFFEE®」をオープンしました。店内は、まるで昭和にタイムスリップしたかのようなヴィンテージな雰囲気で、デジタル技術を取り入れた古い電話やiPodが体感できるジュークボックスなどが設置されていました。

2013年2月には、コカ・コーラ社の生誕125周年を祝うトリプルコラボ商品をリリースし、業界内での知名度を大きく向上させました。続いて2015年にはラフォーレ原宿に新たなスーベニアショップがオープンし、2020年には、形成されたブランドイメージを強化するブランディング戦略の一環として、複数のリニューアルを行いました。

法人化は2016年2月に行われ、2019年には京都市で関西初の店舗をオープン。これに続き、渋谷パルコにも新生店舗を開設し、ブランドのさらなる発展を遂げました。2020年にはadidasとのコラボレーションシューズを発表し、同年の夏にはBlack Lives Matterに関連したチャリティプロジェクトを推進。

2021年には、アーティストとのコラボレーションを増やし、表参道に新店舗をオープン。また、2024年にはファレル・ウィリアムスがアドバイザーに就任し、2025年には東京証券取引所に上場予定です。

このようにHUMAN MADEは、ストリートファッションに新たな風を吹き込みながら、社会的な責任と文化的な影響を大切にするブランドとして成長を続けています。

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