HUSKING BEE

HUSKING BEE（ハスキング・ビー）

HUSKING BEEは、日本のロックバンドで、1994年に結成され、様々な変遷を経て現在に至るまで影響力を持ち続けています。バンド名は英語で「トウモロコシの皮むき会」という意味で、略称として「ハスキン」や「ハスビー」とも呼ばれています。初期はメロディックパンク・メロコアに根ざしていましたが、次第にエモやパワーポップに影響を受けた音楽性へと進化しました。バンドは2005年に一度解散しましたが、2012年に再結成され、新メンバーを迎えて活躍を続けています。

概要

HUSKING BEEは、結成当初から多様な音楽スタイルを試みており、特に1990年代後半から2000年代にかけてはエモの先駆者としての地位を築いていきました。当初はメロコアの影響を受けた速いテンポの楽曲を中心に活動していましたが、次第に泣きメロや感情を重視するスタイルが広がり、特にジミー・イート・ワールドやウィーザーといったバンドとの類似性が見られるようになりました。また、日本語の歌詞も増え、最終アルバム『variandante』では全曲が日本語で書かれています。

歴史

バンドの核心を成すメンバーは、ギターとボーカルの磯部正文（いそべ まさふみ）、ギターとボーカルの平林一哉（ひらばやし かずや）、ベースの工藤哲也（くどう てつや）です。結成からの変遷として、1995年にはボーカルとドラムが脱退し、新たに平本レオナが加わり3人編成となりました。2000年には平林が加入して4人編成に戻り、その後も数回のメンバー交代を経て、2005年には解散を迎えました。

再結成は2012年のDEVILOCK NIGHT FINALで発表され、以降も様々なイベントに参加してきました。特筆すべきは、「AIR JAM2012」での本格的な再始動の発表と、新たなメンバー加入などが行われたことです。再結成後も活動を続け、名実ともに影響力のあるロックバンドとして位置づけられています。

音楽性

初期の音楽スタイルはテンポの速いメロコアとされ、市場においてはそのジャンルにカテゴライズされていました。しかし後に権威あるレーベルからリリースが行われ、その独自のエモサウンドが認知されるにつれて、エモやパワーポップのスタイルが強く表れるようになりました。これにより多くのアーティストに影響を与える存在となりました。

特に1990年代後半には、二枚目のアルバム『PUT ON FRESH PAINT』から始まる一連の作品が評価され、続く『FOUR COLOR PROBLEM』では確固たるファンベースを築くことに成功します。この時期、歌詞は主に英語から日本語へとシフトし、国産ロックシーンにおける重要なバンドの一つとしての地位を築いていきました。

メンバーと活動

主要メンバーである磯部は、ソロ活動や他のバンドとのコラボレーションでも知られています。平林はアニメ「BECK」の主題歌での声を担当し、様々な音楽活動を行っています。工藤は再結成後も新たなメンバーとして参加し、他のバンド活動にも関与しています。サポートメンバーにはFRONTIER BACKYARDやSCAFULL KING出身の福田が在籍し、バンドの音楽的広がりをサポートしています。

結論

HUSKING BEEは、多くのメンバーの入れ替わりを経ながらも、リスナーに愛され続けるバンドです。エモやパンクの新たな流れを作り出し、今なお精力的に活動しています。音楽の背景には、互いに影響し合うメンバーの情熱と才能が光っています。今後の活動にも期待が寄せられています。

もう一度検索