HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL

HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL

『HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL』は、日本のロックシーンで絶大な人気を誇るHYDEの最新ライヴビデオで、2020年7月29日にリリースされました。この作品は、HYDEが2019年に発表したアルバム『ANTI』のプロモーションの一環として行われた、幕張メッセ国際展示場で開催されたライヴの模様を収めたものです。特にこのライヴは、2019年12月7日・8日の2日間にわたる最終公演の様子が収録されており、HYDE自身のソロ活動としては4作目にあたります。

HYDEは、2018年以降の自身の音楽活動を通じて、より激しいロックサウンドを目指してきました。本作に収録されたライヴでは、観客が自然にダイブやモッシュを楽しむ姿が見受けられ、会場の熱気が伝わってきます。このライヴは、HYDEの『ANTI』プロジェクトにおける集大成とも言える重要な瞬間であり、HYDE自身も「素晴らしいカオスが生まれた。私自身も素晴らしいライヴができた」と振り返っています。

『HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL』はただのパフォーマンス映像にとどまらず、HYDEがソロとして迎えた集大成を収録したいという想いから生まれました。また、アルバム『ANTI』はライヴへの招待状であり、ライヴを経て初めて作品が完成するものだと彼は考えていました。実際、HYDEは2019年に行った約80本にも及ぶワールドツアーを通して、『ANTI』の楽曲を様々な形で表現してきました。

このライヴビデオでは、ステージセットにも注目があります。HYDE LIVE 2019では、漫画『AKIRA』と映画『ブレードランナー』からインスパイアを受けた架空都市「NEO TOKYO」が登場し、80年代作品に基づく独特の世界観が広がりました。この設定は、両作品の物語の舞台が2019年であることからHYDEが選んだものであり、観客を魅了する演出が施されています。

リリース形態にはBlu-rayとDVDの2種類があり、Blu-ray版は初回限定盤と通常版に分かれています。初回限定版には、2019年に行われた「HYDE LIVE 2019 ASIA」ツアーや全米ツアー「HYDE LIVE 2019 US」の舞台裏を紹介する50分のドキュメンタリー映像が収録されています。この映像はHYDEにとっての最大の挑戦だった2019年のツアーの全貌が詰まっており、ファンにとって見逃せない内容となっています。

このように『HYDE LIVE 2019 ANTI FINAL』は、音楽的な表現のみならず、ビジュアル面でもHYDEのこだわりが詰まった作品です。ジャケット写真やライヴ中の演出など、すべてがHYDEらしさを発揮した渾身のライヴビデオであり、多くのファンにとって特別な一枚となることでしょう。

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