Harmonia (ゲーム)

概要

『Harmonia -ハルモニア-』は、ビジュアルアーツのゲームブランド・Keyが制作したコンピュータゲームで、15周年を記念するメモリアル作品です。2016年9月23日にSteamで海外先行販売され、その後、コミックマーケット91で販売されました。2017年5月26日には、国内向けに2種類のパッケージが登場し、2022年10月20日にはNintendo Switch版も発売されました。

この作品は、ビジュアルアーツが提唱するキネティックノベルの第2弾であり、戦争によって荒廃した近未来の町を舞台にしています。ストーリーは、一人のフィロイドの少年と少女との出会い、そして町の住人たちとの心の交流を中心に展開します。この作品は、第1弾『planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜』に共通する世界観を持っており、感情や思いを色や形で表現する要素が特徴的です。また、樋上いたる氏がKeyを退社する直前の作品としても知られています。

Nintendo Switch版では、これまで声が付いていたシオナ、ティピィ、マッドに加え、主人公のレイやモブキャラクターたちにも声が追加され、フルボイスとなりました。この版ではコントローラー操作とタッチ操作の両方に対応し、幅広いプレイヤーが楽しめる仕様となっています。

登場人物

レイ

声 - 西谷亮（Switch版）
本作の主人公である少年、フィロイド。彼はとある施設で目覚め、自身の本能に従い人間を探すために砂漠を彷徨っている途中、町に住む少女シオナに保護されます。

シオナ

声 - 水橋かおり
町の教会に住む少女で、歌が大好きです。彼女は感情を色や形で表現する能力があり、その特異な才能が物語に深みを与えています。

ティピィ

声 - 久野美咲
町の図書館に住む少女で、シオナからは「青い子」と呼ばれています。ティピィは町の住民にも知られていますが、近づく者はいません。

マッド

声 - 三宅健太
町で雑貨屋を営む男で、見た目は強面ですが、彼の持つ店にはさまざまな物語が隠されています。

スタッフ

企画・ディレクター・シナリオは魁氏が手掛け、原案とシナリオは中村綴氏が担当しています。シナリオの協力には、箕崎准氏と小椋正雪氏が加わります。原画は樋上いたる氏が描き、音楽には折戸伸治、月陵、水月陵、竹下智博が携わっています。エグゼクティブプロデューサーは馬場隆博氏が務めています。

主題歌・音楽

作品の主題歌は、北沢綾香が歌う「届けたいメロディ」であり、作詞は魁氏、作曲は折戸伸治氏が担当、編曲はNanosizeMirの塚越雄一朗氏によるものです。また、挿入歌「永遠の星へ」は霜月はるかが歌い、こちらも魁氏が作詞、竹下智博氏が作曲、Meeonが編曲を担当しています。

まとめ

『Harmonia -ハルモニア-』は、感情や交流をテーマにした作品の中で、プレイヤーが心温まる物語を体験できる作品となっています。戦争の傷跡を背負った世界での人々のつながりが、どのように描かれるのかが大きな見どころです。

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