Harmony ribbon

水瀬いのり「harmony ribbon」解説

「harmony ribbon」は、声優・歌手として活躍する水瀬いのりの2枚目のシングルとして、2016年4月13日にリリースされました。作詞・作曲は、嵐やAKB48などへの楽曲提供で知られる多田慎也が担当しています。この楽曲は、水瀬いのりとファンとの間の深い繋がりをテーマとしており、共に未来を歩んでいきたいという願いが込められています。

制作の背景

水瀬いのりは2015年12月に1stシングル「夢のつぼみ」で歌手デビューを果たし、その直後から2ndシングルの制作がスタートしました。タイトル決定前のジャケット写真のイメージから「リボン」という言葉が採用され、ファンとの繋がりを意味する「ハーモニー」と組み合わさることで「harmony ribbon」というタイトルが誕生しました。水瀬自身も楽曲選考に深く関わり、ライブで盛り上がるような、ファンと一緒に歌える曲を求めて選ばれたのがこの曲でした。

楽曲の魅力

「harmony ribbon」は、ミディアムテンポで軽快なポップチューンであり、聴く人の心を自然と温かくするような魅力があります。水瀬いのりは、楽曲に込められた感情を表現するために、歌唱における強弱や声色の使い分けを意識し、細部にまでこだわってレコーディングに臨みました。カップリング曲を含め、ハーモニーやコーラスも全て水瀬自身が担当しています。また、マスタリング作業にも参加するなど、作品全体に対する彼女の深い愛情が感じられます。

リリースとプロモーション

シングルはKING AMUSEMENT CREATIVEから発売され、初回封入特典として「特製トレカ」が封入されました。また、特定の店舗で購入すると、様々な絵柄のブロマイドやクリアファイルが特典としてプレゼントされるなど、ファンにとっては嬉しい企画が展開されました。発売に先駆けて、ラジオ番組でのオンエアや、声優雑誌での特集記事掲載など、多岐にわたるプロモーション活動が行われました。

ミュージック・ビデオ

ミュージック・ビデオは、楽曲のテーマである「繋がり」を視覚的に表現した作品となっています。雲の上で歌う水瀬いのりが、リボンを人々に届けるというストーリーを通じて、ファンとの絆を象徴的に描いています。髪飾りやマイクスタンドにリボンがあしらわれている点や、雲の上と地上という異なるシーンで衣装や背景が変化するなど、細部にまでこだわりが感じられます。

チャート成績とライブパフォーマンス

「harmony ribbon」は、オリコン週間CDシングルランキングで初登場10位を獲得し、水瀬いのりにとって初のTOP10入りを果たしました。この楽曲は、ライブパフォーマンスにおいて、ファンとの一体感を高める重要な役割を果たしています。特に、楽曲の終盤にある「ラララ」の部分は、ファンとの大合唱が定番となっており、会場全体が温かい雰囲気に包まれます。多くのライブイベントで最後に歌われることが多く、水瀬いのりのライブを締めくくる代表的な楽曲の一つとなっています。

「harmony ribbon」は、水瀬いのりとファンとの絆を象徴する、暖かくも力強いメッセージが込められた楽曲です。彼女の歌声と多田慎也のメロディが織りなすハーモニーは、聴く人の心を優しく包み込み、明日への希望を与えてくれるでしょう。

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