Hauptharmonie

Hauptharmonie（ハウプトハルモニー）

Hauptharmonie（ハウプトハルモニー）は、2014年に結成された日本の女性アイドルグループである。彼女たちのキャッチコピーは「仲睦まじく行儀良く、音楽に遊ぶ『戦国時代を知らないアイドルたち』」であり、独特の魅力を持っている。ここでは、彼女たちの活動や音楽スタイルについて詳しく見ていこう。

概要

Hauptharmonieは、ロックDJイベント「TOKYO BOOTLEG」がプロデュースする初のアイドルグループとして誕生しました。結成当初からプロデューサーのあーりーしゃん（DJ O-ant）がその制作に関与し、彼女たちの音楽的背景を形作っています。初ライブは2014年7月12日に行われ、続いて同年11月に1stシングルをリリース。また、全国規模の対バンツアー「アイドルたちのハーメルンツアー」を実施するなど、積極的に活動を展開しました。

2015年には、結成1周年を祝う初のワンマンライブを東京・TSUTAYA O-WESTで開催し、さらに初のアルバムもリリース。同時に音楽性の面でも、90年代のUKロックやスカ、アノラック、ポストロックといった多様な要素が融合された独自のスタイルを確立しました。この音楽性について、あーりーしゃんは、当時のロックシーンにおける「黒」を意識する流れに対して、90年代パワーポップやフジロックフェスティバルからインスパイアされた「白いロック」のリバイバルを意図したと述べています。

グループ名の「Hauptharmonie」はドイツ語で「主要和声」を意味し、ライブの表現にもドイツ語が使われています。このような国際的なエッセンスは、あーりーしゃんが幼少期を過ごした西ドイツから影響を受けています。彼女はグループのイメージについて「音楽だけをやっている、牧歌的な雰囲気」を持つと語り、音楽活動に対する純粋な情熱が感じられます。

メンバーと活動

当初のメンバーには、豊田冴香、五十嵐なる、瀬戸ゆりななどがいましたが、途中で数名のメンバーが脱退し、新たなメンバーが加入するなど、道のりは変化に富んでいます。例えば、2016年にはアイハラエミがグループを卒業し、新たに倉木七海、茅ヶ崎りこ、芹奈莉温が加入しました。このように多くのメンバーが関与する中で、グループは独自のスタイルを維持しつつ、進化を続けています。

また、Hauptharmonieは「Kindergarten」という主催ライブを開催し、メンバーの生誕祭や他のアイドルグループとの共演など、多彩なイベントを展開してきました。「Herz über Kopf」と題された企画も行われ、他のバンドやアーティストとのコラボレーションを通じて、新しい音楽の可能性を探っていました。

解散とその後

残念ながら、Hauptharmonieは2017年に解散を発表しました。各メンバーの学業や個々の活動を考慮した結果、決断されたものでした。解散の発表の前には数回のライブイベントが計画されていたものの、その全てを遂行するには至りませんでした。最後のコンサートとなった「Danke schön」には多くのファンが駆けつけ、グループの活動に感謝の思いを捧げました。

Hauptharmonieは、その独自の音楽スタイルとメンバーたちの魅力で多くのファンを魅了したグループでした。解散した今でも彼女たちの楽曲や活動は、多くの人々に記憶され続けています。

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