Hello! The Good-Bye

THE GOOD-BYEの記念すべきファーストアルバム『Hello! The Good-Bye』は、1984年1月21日にビクター音楽産業から発売されました。このアルバムは、彼らの音楽キャリアのスタートを飾る重要な作品であり、当時の音楽シーンに大きな影響を与えました。

アルバムには、シングルとしてリリースされた『気まぐれOne Way Boy』や『涙のティーンエイジ・ブルース』のアルバムバージョンが収録されています。これらの楽曲は、シングルとは異なるアレンジが施され、アルバム独自の魅力を放っています。

LPレコードには、歌詞カードに加えて、野村義男による全曲ライナーノーツとメンバー全員からの挨拶文が封入されており、ファンにとっては貴重なアイテムとなっています。メンバーの想いや楽曲の背景を知ることができるこれらの情報は、アルバムをより深く理解するための手がかりとなります。

収録曲は以下の通りです。

SIDE A

TAKE OFF
涙のティーンエイジ・ブルース（VersionII）
グローイングアップ・デイズ
昨日まではFunny Boy
めちゃめちゃロックンロール　（Version II）

SIDE B

気まぐれOne Way Boy（VersionII）
イマジネーション・ブルー
Shock Me!
想い出のLONG VACATION
愛 See Tight
Good-Byeのテーマ
エピローグ（Hello Goodbye）

2004年には、CDリマスター盤が発売され、オリジナル盤の収録曲に加えて、未発表曲を含む10曲のボーナストラックが追加収録されました。これにより、アルバムの魅力がさらに広がりました。

特に注目すべきは、「TAKE OFF」です。この曲は当初「赤いポルシェ」という曲名で演奏されていました。メンバー全員で作った初めての楽曲であり、彼らの結束力を象徴する一曲と言えるでしょう。

また、「Shock Me!」は、野村義男がジミ・ヘンドリックスに捧げる想いで作った楽曲です。間奏のギター・レコーディング時には、スタジオの照明を全て消した中で演奏されたというエピソードがあり、彼の情熱が伝わってきます。

「想い出のLONG VACATION」は、大瀧詠一のアルバム『A LONG VACATION』をモチーフにした楽曲です。曽我泰久はレコーディングの際、譜面台に同アルバムのLPジャケットを載せて歌入れを行ったというエピソードがあり、彼らの音楽的なルーツを感じさせます。

『Hello! The Good-Bye』は、THE GOOD-BYEの原点であり、彼らの音楽性を語る上で欠かせない作品です。ロックンロールを基調としたサウンドと、メンバーの個性が光る楽曲は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

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