HiHiHi

HiHiHi（ハイハイハイ）

『HiHiHi』はRKBラジオで1986年4月7日から1993年4月30日まで放送された夜のワイド番組です。「おとなは・いけない・課外授業」というサブタイトルが付けられていたこの番組は、当時の夜のラジオ番組の中でも特にユニークで、多彩なコーナーと参加型のイベントが特徴でした。

放送の背景

RKBラジオの平日帯夜ワイド番組『PAO〜N ぼくらラジオ異星人』のスタートにより、リスナーが離れた『スマッシュ!!11』の後番組として誕生した『HiHiHi』は、当初こそ軌道に乗るのに苦労しました。1986年度は山崎銀之丞と坂口卓司の2人で進行されていましたが、坂口が同局の昼ワイド番組に移ると、山崎が月曜から金曜までのパーソナリティを担当しました。この番組は、ニッポン放送の『三宅裕司のヤングパラダイス』を参考に制作されたと言われています。

人気の高まりとイベント

1987年以降、山崎がメインを務めるようになると、人気が急上昇。リスナーから寄せられた葉書を元にした「日替り定食」や「うまか情報局」などのコーナーが受け入れられ、街角収録やクリスマスパーティーといったイベントも定期的に開催されるようになりました。これにより、リスナーの心を掴むことに成功したのです。

しかし、1990年に『PAO〜N』が終了すると、その影響もあってリスナーが少しずつ離れていくことになりました。山崎が1991年に番組を降板し、後を足達ヒデヤが引き継ぎましたが、その頃には深夜ラジオブームは終焉を迎えつつありました。1993年の4月に番組は終了し、足達は番組の終わりを迎える前に「怒りの自主降板」という形で姿を消しました。

コーナーとイベントの概要

『HiHiHi』の番組内には、リスナー参加型のコーナーやイベントが多く存在しました。「クイズBOKAN」は放送開始から終了まで続いたことが特に特徴的です。ほかにも、「勝ち抜きクイズ・私が先よ！」や「突撃ティーンズクラブ」といったインタラクティブな企画もありました。さらに、毎週末開催される街角収録や年に数回の特別イベントも、リスナーを楽しませる要素となっていました。

特に印象的なイベントには、「HiHiHiクリスマスパーティー」や「山崎先生の家庭訪問」があり、これらの活動を通じて、リスナーとの距離を縮めていました。これらのイベントでは、アイドルの出演や参加型のゲームが行われ、リスナー同士の交流も促進されていました。

パーソナリティとスタッフ

番組の顔であるパーソナリティ陣には、山崎銀之丞や足達ヒデヤのほか、多くの魅力的な女性アシスタントが参加していました。象足シスターズと呼ばれる女性アシスタントは、リスナー公募で選ばれ、週ごとに出演しました。また、番組のプロデューサーやディレクターたちも多くが音楽業界での経験を持つ人々でした。

リスナーとその影響

リスナーには有名な芸能人も名を連ね、松村邦洋や田村淳などがその一例です。彼らは番組のファンを公言しており、番組の盛況を支える一翼を担っていました。また、番組が放送していた当時は、斉藤由貴といったゲストも登場し、当日の放送にさらなる彩りを加えました。

終わりに

『HiHiHi』はその独自のフォーマットとリスナー参加型のスタイルにより、放送期間中に多くの人々に愛されました。多彩なコーナーやイベント、個性的なサブタイトルは、今でも多くのファンの記憶に刻まれています。これまでのラジオ番組の中でも、このようなスタイルはなかなか見受けられないでしょう。

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