Hippies (小泉今日子のアルバム)

アルバム『Hippies』について

小泉今日子のオリジナル・アルバム『Hippies』は、1987年3月5日に発売されました。この作品は、彼女にとって10枚目のアルバムであり、初めてハーフ・セルフプロデュースされたアルバムとしての位置づけがあります。音楽業界での確固たる地位を築いていた小泉が、自らの表現をさらに追求するためにプロデュースに関与したことが大きな特徴です。

アルバムのジャケットは、雑誌『PATi PATi』のデザイナーに依頼してデザインされ、ビジュアル面でも注目を浴びました。このアルバムは、氷室京介、吉川晃司、爆風スランプ、いまみちともたか、高見沢俊彦、御茶漬海苔、渡辺えり子（現・渡辺えり）など、多くのアーティストが詞曲を提供しており、非常に多様な音楽スタイルで構成されています。

収録曲について

アルバムにはシングル「夜明けのMEW」や「木枯しに抱かれて」（Another Version）などが収録されており、リスナーにとって馴染みのある楽曲も多く含まれています。特に「夜明けのMEW」は彼女の19枚目のシングルとして有名です。また、タイトル曲である「Hippies」は、このアルバムのテーマを象徴する重要なトラックとして位置づけられています。

他にも、個性的な楽曲が並んでおり、「ケチャップつけた安全剃刀」や「今年最後のシャーベット」など、ユーモアと感性が交じり合った楽曲が楽しめます。特に「木枯しに抱かれて」のアルバムバージョンは、シングルとは異なる趣きで、新たな解釈が施されています。

再発盤およびその進化

2007年7月25日には、全曲デジタルリマスターされた『Hippies+2』がリリースされ、シングルのカップリング曲が2曲追加されました。紙ジャケット仕様での登場は、特にコレクターや音楽ファンの間で注目されました。この再発盤により、時代を超えて新たに評価される機会が生まれました。

さらに、2016年5月4日にはマスター音源のアップコンバートが行われ、K2HDプロセッシングを使用して96kHz/24bitに音質が向上され、配信も始まりました。これにより、新世代のリスナーにも魅力を伝えることができるようになりました。

アルバムの影響

『Hippies』は、小泉今日子のキャリアの中で重要な役割を果たした作品です。音楽だけでなく、彼女自身の成長や試行錯誤が色濃く反映されたこのアルバムは、聴く人々に深い感動と共鳴をもたらしました。多彩なアーティストとのコラボレーションにより、多様なジャンルやスタイルを取り入れたこの作品は、今なお多くの人々に親しまれ続けています。

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