Home Sweet Home (ホラーゲーム)

『Home Sweet Home』は、タイのゲームメーカーYggdrazil Groupが開発したサバイバルホラーゲームです。2017年9月27日にSteamで配信が開始され、その後PlayStation 4|PlayStation_4（PS4）やXbox Oneなど、複数のプラットフォームで展開されています。Steam版とPS4版はVRにも対応しており、臨場感あふれる恐怖体験が可能です。

ゲーム概要

プレイヤーは主人公のティムを操作し、見知らぬ建物からの脱出を目指します。同時に、失踪した妻のジェーンを探し出すことも目的となります。本作の特徴は、主人公に敵への攻撃手段が一切ない点です。そのため、プレイヤーは敵に見つからないように隠れながら、慎重に進む必要があります。

このゲームシステムは『OUTLAST』に似ていますが、本作の敵である幽霊の追跡能力は非常に高く、安易な逃走ではすぐに追いつかれてしまいます。そのため、逃げるよりも隠れることに重点を置いたプレイングが求められます。また、道が突然消えたり、新しい道が現れたりするなど、現実ではありえない心霊現象が多発するのも本作の特徴です。全体的にジャパニーズホラーを彷彿とさせる、オカルト的な雰囲気が漂います。

ストーリー

主人公のティムは、妻ジェーンの声に導かれて目を覚ましますが、そこは見覚えのない薄暗い部屋でした。不審に思いながら部屋を出て探索を始めると、女子大学生が行方不明になったという記事を見つけます。さらに探索を進めると女性の影を目撃し、声をかけますが、影は奥へと消えていきます。影を追うティムが見つけたのは血で濡れた壁でした。引き返すと、さっきまでなかった血だまりが現れるなど、不気味な現象が続きます。そして、ついに人影の主に遭遇しますが、そこからが本当の恐怖の始まりとなります。

登場キャラクター

チャッドチャイ・タブロイ/ティム
日本語音声：下野紘
本作の主人公。見知らぬ場所で目覚め、自宅に帰るために建物を探索します。その過程でベルと出会い、追われる身となります。無事帰宅するも、妻ジェーンの姿はなく、ジェーンの悲鳴を聞いたため、再び危険な場所へと向かいます。
ニタリンヤ・タブロイ/ジェーン
日本語音声：ミルノ純
ティムの妻。消息不明となっており、ベルが徘徊する危険な場所でたびたびティムと出会いますが、その度にティムの呼びかけを無視して逃走します。その理由については、本作では語られていません。
パッタラー・スリーサクン/ベル
日本語音声：青木志貴
女子大生の幽霊。ティムに強い殺意を抱いており、血まみれの恐ろしい姿でカッターナイフを手に徘徊しています。壁に血の染みを作り出してワープしたり、サイコキネシスで物を動かすなど、超常的な能力を使います。追跡能力も高く、逃げ切るのが困難です。一度だけなら捕まっても振りほどけますが、ロッカーに隠れるところを見られると、こじ開けられて殺されてしまいます。
デュー
日本語音声：三浦祐太朗
ティムの友人。声のみ登場。
スリスック・ポンサワッド
ニュースキャスター。
ピチャイ・マナパイブーン
バイク窃盗団のメンバー。
シェーン
ベルが生前に片思いしていた男子学生。
チェリー
シェーンの恋人。
ブレタ
餓鬼。罪を犯した者の成れの果て。

評価

ゲームライターの箭本進一は、4Gamer.netの記事で、本作を「タイの文化で彩られたジャパニーズホラー」と評し、精神的に追い詰めるような恐怖演出を評価しました。また、4Gamer.netのgingerは、Steam版の日本語テキストや音声に難があるとした一方で、PS4版ではそれらの問題が改善されていると述べています。

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