Human (MULTI MAXのアルバム)

Human

『Human』は、日本の音楽ユニット、MULTI MAXが1992年5月20日にリリースした、3枚目のオリジナルアルバムです。前作にあたる『STILL』から約1年1ヶ月のインターバルを経て発表された本作は、このアルバムの発表を機に、グループ名がそれまでの『CHAGE'S SUPER BAND MULTI MAX』から『CHAGE PRESENTS MULTI MAX』へと改められてから初めての作品となりました。発売は東芝EMI内のレーベルEASTWORLDから行われ、後に2001年8月22日にはヤマハミュージックコミュニケーションズより再発売されています。

本作には、先行シングル2曲とそのカップリング曲を含む、全11曲が収録されています。バラエティ豊かな楽曲群で構成されており、MULTI MAXの音楽性の幅広さを示しています。

収録曲

1. MOFU III (馬亜日酒の日々)
2. PARADISE
3. I JUST WANNA SLEEP
4. RAINY DAY
5. 島の娘
6. LOVE
7. 僕と君のように
8. NO EXCUSE
9. TIME IS FLYING
10. SO SO
11. 遠い街から

楽曲解説

アルバムのオープニングを飾るインストゥルメンタル曲「MOFU III (馬亜日酒の日々)」は、言葉のない楽器演奏のみで構成され、続く楽曲「PARADISE」へと切れ目なく繋がるユニークな構成となっています。「PARADISE」もまた、直前の「MOFU III」から連続して始まる形で収録されています。

メンバーのソロボーカル曲も収められています。「RAINY DAY」では村上啓介がメインボーカルを務めており、この曲は後年リリースされたベストアルバム『MAX TOOL VOL.1』にもセレクトされています。一方、「島の娘」と「NO EXCUSE」の2曲では、浅井ひろみがメインボーカルを担当し、その歌声を聴かせます。

先行リリースされたシングル曲も収録されています。1991年11月6日に発売された3枚目のシングル「LOVE」、そして1992年5月1日に発売された4枚目のシングル「遠い街から」が収められています。シングル「LOVE」のカップリング曲である「SO SO」も本作に収録されています。

興味深いのは、シングル盤とは異なるバージョンで収録されている楽曲がある点です。シングル「遠い街から」のカップリング曲だった「TIME IS FLYING」は、特記されてはいませんが、アルバム収録にあたり新たなパートがエンディングに追加されたバージョンとなっています。また、シングル曲「遠い街から」も、こちらも明示されてはいませんが、シングル盤とは異なるイントロを持つアルバムバージョンとして収められています。

参加ミュージシャン

本作のレコーディングには、MULTI MAXのメンバーに加え、多くの著名なミュージシャンが参加しています。

• - E.Guitar, Ukulele, Tai-shogoto, Bass: 村上啓介 (複数パートを担当)
• - Bass: 美久月千晴 (#2, #6, #10, #11), 村上啓介 (#1, #4, #9)
• - Drums: 山木秀夫 (#6, #9), 湊雅史 (#2, #10)
• - Piano: 中西康晴 (#6, #10), 矢島マキ (#11)
• - Percussion: PECKER (#8, #11)
• - Strings: 金子飛鳥クアルテット (#11)
• - Chorus: MULTI MAX (メンバー自身によるコーラス)
• - Synthesizer Sound Designer: 中山信彦, 森達彦
• - Sequencer Programmer: 村上啓介

これらのミュージシャンたちの貢献により、アルバム『Human』は多様で豊かなサウンドに仕上がっています。

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