I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO

アルバム『I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO』の概要

八神純子が1983年7月21日にリリースした6作目のオリジナルアルバム、『I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO』（邦題：恋のスマッシュ・ヒット）は、彼女のアメリカデビューを見据えて制作されました。このアルバムは全編英語詞で構成されており、八神の多彩な音楽性を新たな市場に広めることを目的としていました。

アルバムの制作背景

アルバム制作の際、八神は英会話の練習やボイストレーニングに取り組み、ロサンゼルスで地元のミュージシャンと共にレコーディングを行いました。プロデューサーのブルックス・アーサーは、彼女のシングル「I'm A Woman」に感銘を受け、ぜひとも彼女をプロデュースしたいと自ら名乗りを上げたとのことです。このように彼女の音楽が国境を越えて注目されたことは、彼女自身の音楽キャリアにおいて重要な一歩となりました。

全体構成と楽曲

アルバムには全10曲が収録されており、そのうち9曲はオリジナルの書き下ろしです。唯一の例外として、収録最後の曲「思い出の部屋より (You'll Take The Best Of Me)」は、彼女のファーストアルバム『思い出は美しすぎて』からの英語バージョンです。アルバムのオープニングを飾る「恋のスマッシュ・ヒット」と、3曲目の「マンハッタンに魅せられて」は同時にシングルとしてもリリースされました。

音楽的挑戦

当初からアメリカでの活動を目指していた八神は、現地の英語の理解が想像以上に難しく、歌入れの際には「自分の言葉で歌えていない」という現実に直面しました。この経験を通じて、彼女は英語をより深く理解し、自分自身の言葉で表現する重要性に気づきました。結果として、このアルバムの制作は八神にとって大きな成長の機会となり、「I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO」は、彼女の音楽に新しい風を吹き込む作品に仕上がりました。

収録曲の詳細

1. 恋のスマッシュ・ヒット (I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO)（3:57）
作詞・作曲：Frank Musker, Louis St. Louis
2. マンハッタンに魅せられて (Manhattan)（3:31）
作詞・作曲：Louis St. Louis, Tony Walsh
3. 思い出の部屋より (You'll Take The Best Of Me) — （ファースト・アルバムからの英語バージョン）

このアルバムは八神にとって、ただの音楽作品ではなく、文化や言語の違いを乗り越えるための挑戦の証でもあります。そして、彼女の努力と情熱が詰まった楽曲は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。

まとめ

八神純子のアルバム『I WANNA MAKE A HIT WIT-CHOO』は、彼女の国際的な音楽キャリアにおける重要なマイルストーンです。この作品を通じて彼女が示した挑戦心と成長は、リスナーにとっても大きな感動を呼び起こすことでしょう。

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