I album -iD-

KinKi Kids『I album -iD-』について

2006年12月13日にリリースされた『I album -iD-』は、KinKi Kidsによる9枚目のオリジナルアルバムです。発売元はジャニーズ・エンタテイメントで、前作『H album -H・A・N・D-』から約1年1か月ぶりの新作です。このアルバムは、年末リリースが恒例となった3作連続のサブタイトル付き作品の一環として登場しました。

アルバムのテーマとサブタイトル

本作のサブタイトル「iD」は、メンバーの身分証明（identity）や本能的衝動を象徴しています。このアルバムは、ソロ活動も行うKinKi Kidsがグループとしての原点に回帰した意味合いを持ち、音楽が二人のアイデンティティであることを再確認する作品となっています。また、二人の名前をアルファベット表記すると「Koichi Domoto」と「Tsuyoshi Domoto」になり、両方を合わせると「iD」となることから、タイトルにもその意味が込められています。

収録楽曲と制作

『I album -iD-』には、前作以降にリリースされたシングル楽曲が3曲収められています。『SNOW! SNOW! SNOW!』や『夏模様』、さらにアルバムリリースの2週間前に発売された『Harmony of December』を含むこれらの楽曲は、リードトラックやシングル候補曲が存在します。特に、今作のリードトラック「iD -the World of Gimmicks-」では、メンバー二人のパートが頻繁に入れ替わる構成が特徴的です。

アルバムは初回限定盤と通常盤で提供されており、初回限定盤には「Harmony of December」のPVのロングバージョンやメイキング映像、また『H TOUR -Have A Nice Day-』のライブ映像も収録されています。これに加え、32ページのボリュームあるブックレットも特典として提供されます。一方、通常盤には異なるジャケットデザインとボーナストラック「Love is... 〜いつもそこに君がいたから〜」が収められています。

チャートと受け入れ

このアルバムは、2006年12月25日付のオリコン週間ランキングで初週22.1万枚を売り上げ、見事初登場1位を達成しました。多くのファンに支持され、この作品はKinKi Kidsの音楽キャリアにおいて重要な一歩となりました。

シングル収録曲の概要

アルバム収録曲は多彩なジャンルにわたり、特にアルバムタイトル曲や各シングルは、メンバーそれぞれの個性が感じられる楽曲に仕上がっています。特に「Get it on」はダンスナンバーでありながらエロティックな要素を含み、聴く人に強い印象を残します。また、「futari」は静かな別れを描いた感傷的なバラードです。

まとめ

『I album -iD-』は、KinKi Kidsが自身の音楽のルーツを再確認し、さらなる進化を遂げるための作品です。彼らの成長と変化が、聴く者に深い感動を与えることは間違いありません。このアルバムを通して、ファンは彼らの音楽への真摯な思いと情熱を感じ取ることができるでしょう。

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