I.B.W.

アルバム概要

『I.B.W.-IT'S A BEAUTIFUL WORLD-』は、1989年11月1日、CBS/SONY RECORDSからリリースされた爆風スランプのオリジナルアルバムで、彼らの6枚目の作品です。本作からは新メンバーとして、元TOPSのベーシストであるバーベQ和佐田が参加し、より一層の音楽的多様性を加えました。

このアルバムは、バンドの進化を感じさせる内容となっており、彼らの特徴的なスタイルをしっかりと受け継ぎながらも、新たな要素を取り入れた曲が豊富に収められています。ここでは、収録曲やその背景に焦点を当てていきます。

収録曲とその特徴

アルバムには、様々なバラエティに富んだ楽曲があり、それぞれが独自の魅力を持っています。中でも、特に注目されるのは『満月電車』です。この曲は、テレビ番組『テレポート6』のエンディング曲として流れ、多くのリスナーに親しまれました。

また、コスモ石油のCMでは、『シンデレラちからいっぱい憂さ晴らしの歌　今夜はパーティー』や『リゾ・ラバ -Resort Lovers-』が使われ、これにより多くの人々の耳に届けられることとなりました。これらの楽曲は、アルバム全体の雰囲気を盛り上げ、聴く者に楽しさを伝える役割を果たしています。

さらに、『それから』も『まんがで読む古典』という番組の中で使用され、番組終了まで多くの支持を受けました。メンバー全員が出演した映画『バトルヒーター』の主題歌として用いられた『大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い』もあります。このように、アルバムの楽曲はテレビや映画のシーンとともに、その存在感を示しています。

特筆すべき楽曲

アルバムの中で特に記憶に新しいのが「KASHIWAマイ・ラブ〜ユーミンを聞きながら〜」という曲です。この曲名からも分かる通り、松任谷由実の「埠頭を渡る風」と「中央フリーウェイ」をインスパイアした作品です。ヴォーカルを担当した河合の故郷をモチーフにしており、聴く人に強い郷愁を感じさせる内容となっています。

本楽曲のテーマは河合の故郷に強く結びついており、後に「京都マイ・ラブ」や「坂出マイ・ラブ」という同様のテーマの曲も登場しました。これらも爆風スランプの世界観をさらに広げる要素となっています。

まとめ

『I.B.W.-IT'S A BEAUTIFUL WORLD-』は、バンドの新しい局面を切り開いた重要なアルバムです。多彩な楽曲と新メンバーの参加により、彼らの音楽はさらなる進化を遂げました。爆風スランプのファンのみならず、多くの音楽ファンにとっても、聴きごたえのある作品といえるでしょう。アルバムの曲たちは、今も多くのメディアで親しまれており、まさに彼らの音楽の美しさを象徴する一作です。

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