ICD-9のコード一覧

ICD9コード一覧について

ICD9（国際疾病分類第9版）は、疾病や関連する保健問題を標準化するための国際的な分類システムです。このシステムは、様々な病状を特定し、医療リソースの配分、統計の収集、健康管理の改善に寄与しています。本記事では、ICD9コードについてその範囲と各分類の内容を詳しく説明します。

ICD9コードのグループ分け

ICD9コードは、主に病状の種類や特徴に基づいてコードが割り当てられ、さまざまな領域に分かれています。以下に、ICD9コードに見られる主なカテゴリーを示します。

1. 感染症および寄生虫症（001–139）
このカテゴリーには、様々な感染症や寄生虫による病気が含まれています。ウイルスや細菌による感染症が多く、例えばインフルエンザやマラリアが該当します。

2. 新生物（140–239）
新生物とは、腫瘍や癌などを含む病状で構成されています。良性腫瘍から悪性腫瘍まで多岐にわたる疾患がリストアップされています。

3. 内分泌、栄養および代謝疾患ならびに免疫障害（240–279）
ここでは、ホルモンの異常や栄養の欠乏に起因する病気、さらに自己免疫疾患などが含まれます。

4. 血液および造血器の疾患（280–289）
貧血や血友病などの血液に関連する疾患が分類されています。

5. 精神障害（290–319）
重度の精神障害など、心の健康に関する問題が含まれ、うつ病や統合失調症などがこの分野に該当します。

6. 神経系の疾患（320–359）
脳と神経に関する疾患が該当し、例えば脳卒中やアルツハイマー病などが分類されます。

7. 感覚器の疾患（360–389）
目や耳に関連する病気がこのカテゴリーに置かれており、失明や聴力障害も含まれます。

8. 循環系の疾患（390–459）
心臓病や高血圧など循環系にの疾患がこの分類に属します。

9. 呼吸系の疾患（460–519）
気管支炎や肺炎等、呼吸に関わる病状が分類されています。

10. 消化系の疾患（520–579）
胃や腸にかかわる病状、例えば胃潰瘍や過敏性腸症候群が含まれます。

11. 泌尿生殖系疾患（580–629）
尿路感染症や生殖に関連する疾患がこちらに含まれています。

12. 妊娠、分娩および産褥の合併症（630–679）
妊婦や産後の女性に特有の合併症が分類されています。

13. 皮膚および皮下組織の疾患（680–709）
皮膚の状態や疾患、例えば湿疹や皮膚炎がここに含まれます。

14. 筋骨格系および結合組織の疾患（710–739）
関節や筋肉、結合組織に関連する病気、例えばリウマチなどが含まれます。

15. 先天異常（740–759）
出生前から存在する障害がこのカテゴリーに該当します。

16. 周産期に発生した主要病態（760–779）
出産直前や直後の病状がリストされ、様々な合併症が含まれています。

17. 病状、徴候および診断名不明確の状態（780–799）
様々な症状が存在しているが、それが特定の病状に結びつかない状態です。

18. 損傷および中毒（800–999）
外的要因による怪我や中毒がこのコードに分類されています。

19. 損傷の外因の補助分類（EおよびVコード）
この分類は、事故や意図的な行動によって生じた損傷に関する情報を補足するためのものです。

このようにICD9コードは各種疾患を詳細に分類し、医療における情報の共有や分析を円滑に行うための重要なツールです。本情報は、アメリカ合衆国保健福祉省に関連するリソースを通じて更なる詳細を得ることができます。

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