ICSカレッジオブアーツ

ICSカレッジオブアーツについて

ICSカレッジオブアーツは、東京都目黒区に位置する、日本で最も歴史のあるインテリアデザイン専門学校の一つです。1963年に柄澤立子によって創立され、当初は「インテリアセンタースクール」という名称でした。現在もICSという略称は、その名残を留めています。長年にわたり、インテリアデザイン業界の第一線で活躍する人材を数多く育成しており、その教育内容と業界での評価は非常に高いものがあります。

特色

1. インテリアデザインに特化した教育:

ICSカレッジオブアーツでは、大学の建築学科と同等の内容を、より実践的なヒューマンスケール（人間を基準とした尺度）に基づいたデザインを中心に学習します。これにより、学生は環境全体を考慮したデザインを習得できます。教員陣は、建築とインテリアの専門家で構成されており、質の高い指導が提供されています。

2. 国際的な教育連携:

英国の国立大学との連携により、個別指導を重視したチュートリアル教育を導入しています。これにより、学生一人ひとりの資質向上をサポートし、外部審査官による評価で教育の客観性を担保しています。また、課題のレベルを維持するための評価も定期的に行われています。

3. 業界との強い結びつき:

50年以上の歴史の中で、多くの卒業生がインテリア業界で活躍しており、その実績は高く評価されています。そのため、就職支援も充実しており、卒業後のキャリア形成もサポートしています。

学科紹介

ICSカレッジオブアーツには、様々なニーズに応じた学科が設置されています。

インテリアアーキテクチュア&デザイン科（昼間部・3年制）:
家具から建築まで、あらゆる空間を快適にするデザイン・設計能力を総合的に学ぶコースです。卒業時には一級・二級建築士、木造建築士の受験資格が得られます。

インテリアデコレーション科（昼間部・2年制）:
空間をデコレーションする能力を養うコースで、住宅や商業空間の感性を磨くことを中心に学びます。二級建築士、木造建築士の受験資格が得られます。

インテリアマイスター科（昼間部・2年制）:
デザインから施工までを横断的に学び、現場を統合できる人材を目指すコースです。リフォーム業界や家具、施工管理など、幅広い分野での活躍が期待されます。二級建築士、木造建築士、一級・二級建築施工管理技士の受験資格が得られます。

インテリアアーキテクチュア&デザイン科II部（夜間部・2年制）:
夜間や土曜日に開講され、昼間部と同じくインテリア・建築デザインを学ぶコースです。社会人や大学生など、様々なバックグラウンドを持つ学生が在籍しています。二級建築士の受験資格が得られます。

校長と講師陣

歴代の校長には、様々な分野の著名人が名を連ねています。創立者の柄澤立子氏をはじめ、元参議院議員や企業経営者など、多岐にわたる経験を持つ人物が、学校の発展に貢献してきました。現在の校長は、建築家のフランク・ラ・リビエレ氏が務めています。

講師陣もまた、国内外で活躍する建築家やデザイナーで構成されており、実務経験に基づいた指導を行っています。マニュエル・タルディッツ氏（建築家）、洪恒夫氏（ディスプレイデザイナー）、佐々木高之氏（インテリアデザイナー）、水島由貴氏（内装施工管理）、根本惠司氏（インテリアデザイナー）など、各分野の第一人者が在籍しています。

沿革

ICSカレッジオブアーツは、半世紀以上にわたる長い歴史の中で、様々な変遷を遂げてきました。

1963年: 柄澤立子氏によりインテリアセンタースクールが創立。
1970年代: 夜間部や通信教育部を開設し、教育の幅を拡大。
1980年代: 海外のデザイン学校との交流を積極的に展開。
1990年代: 学校法人化、校舎を新設。
2000年代: 英国大学との提携を開始し、国際的な教育連携を強化。
2010年代: 国内外の企業や大学と連携し、実践的なプロジェクトを多数実施。また、50周年記念事業やシンボルマークの刷新などが行われました。

特に2000年代以降は、イタリアのアレッシイ社との共同プロジェクトや、ニューメキシコ大学とのワークショップ、フランスの建築大学とのインターナショナル・コラボレーション・ワークショップなど、グローバルな視点を取り入れた教育を展開しています。

ICSカレッジオブアーツは、常に時代の変化に対応しながら、質の高いインテリアデザイン教育を提供し続けています。

外部リンク

専門学校 ICSカレッジオブアーツ
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* ICSカレッジオブアーツ - X（旧Twitter）

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