IDOL NATION

IDOL NATION：日本のアイドルシーンを彩った夏の祭典

2012年から2017年にかけて開催された『IDOL NATION』は、エイベックスが主催する大型音楽イベント『a-nation』の夏の恒例行事として人気を博したアイドルイベントです。当初は『a-nation』のイベント内の一つ、野外スタジアムライブ『stadium fes.』と、国立代々木競技場とその周辺で開催されるタウンフェス『musicweek』（2013年からは『island』）の一部として位置づけられていました。

『IDOL NATION』は『musicweek』や『island』の中でアイドルグループに特化したイベントとして展開されました。『a-nation island』エリアへの入場には別途入場料が必要でしたが、『IDOL NATION』のチケットにはその入場料が含まれていたため、来場者は追加料金を支払う必要はありませんでした。

各年の開催概要と特色

2012年: 国立代々木競技場第一体育館で開催。チケット完売を受け、追加公演も実施されました。同日には野外ステージでも関連イベント『IDOLPARK』が開催されるなど、大規模なイベントとなりました。出演アイドルはHKT48、東京女子流、SKE48など人気グループが名を連ね、初日から大きな注目を集めました。

2013年: 国立代々木競技場第一体育館にて開催。1部と2部に分かれての開催となり、出演グループも更に多様化しました。オープニングアクトには、当時注目を集め始めていた若手アイドルグループも参加していました。

2014年: 会場を国立代々木競技場第二体育館に変更。演出家・児玉雨子を迎え、この日限りのスペシャルコラボユニットが結成されるなど、新たな試みも取り入れられました。出演グループには、当時勢いのあったアイドルグループが多く参加していました。

2015年: [DJ KOO]]をプロデューサーに迎え、TOKYO IDOL FESTIVAL]とのコラボレーションが実現しました。サブタイトルに『[[DJ KOO produced by DJ アイドルナイト TOKYO IDOL FESTIVAL 後夜祭』と冠されたように、TIFの翌日に行われ、TIF参加者にも注目されるイベントとなりました。

2016年: 国立代々木競技場第二体育館で開催。イベントタイトルは『a-nation island IDOL NATION ～CASE OF YOYOGI “16”～』となり、SKE48、たこやきレインボー、アップアップガールズ（仮）などが出演しました。

2017年: 国立代々木競技場の大規模改修工事のため、『a-nation island』の開催が中止となり、『IDOL NATION』も開催時期と会場を変更して開催されました。新たな会場としてNEW PIER HALLが選ばれ、『TAKESHIBA MUSIC CRUISE 2017』の一環として2部制で実施されました。また、ニコニコ生放送で生中継も行われ、会場に足を運べないファンもイベントを楽しむことができました。

IDOL NATIONの意義

『IDOL NATION』は、多くのアイドルグループにとって、a-nationという大規模なイベントへの参加を通じて、知名度向上やファン層拡大の機会を提供する場となりました。多様なアイドルグループが出演することで、アイドルシーン全体を盛り上げる役割も担っていたと言えるでしょう。また、毎年、新たな試みを取り入れることで、アイドルファンのみならず、音楽ファン全体を楽しませるイベントへと進化を遂げました。国立代々木競技場の改修工事による終了は残念でしたが、その歴史は、日本のアイドルシーンにおける大きな足跡として記憶されています。

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