INORI (SEKAI NO OWARIのシングル)

シングル『INORI』の概要

『INORI』は、日本の人気バンドSEKAI NO OWARIのメジャーデビューシングルであり、通算3作目にあたります。前作『天使と悪魔/ファンタジー|天使と悪魔_ファンタジー』から約9ヶ月が経過してリリースされたこのシングルは、バンド名の表記を漢字からローマ字に変更したことでも注目されています。トリプルA面シングルとしてリリースされた本作には、メンバーの深瀬、中島、藤崎の3人がそれぞれ作詞と作曲を手掛けた楽曲が収められています。

また、シングルには3曲のミュージックビデオが収録された映像も含まれており、LOVEが主演を務めています。メンバーは「各曲がリード曲だと考えて制作したため、均等に皆に観てもらう機会を設けたかった」と語っており、シングルの構成に対する彼らの強い思いが感じられます。

収録曲の詳細

花鳥風月

• - 作詞：藤崎彩織
• - 作曲：深瀬慧
• - 編曲：SEKAI NO OWARI

この楽曲は、藤崎が初めて作詞を手がけた作品です。歌詞には、bandのメンバーがclub EARTHで共同生活を送っていた時期の思い出や、アルバム『EARTH』制作後の多忙な生活の中で時間が削られ、メンバー間のコミュニケーションが減少したことによって生まれた不安感や葛藤が描かれています。これらの体験が、藤崎の心に深く刻まれたことが歌の核心部分に表れています。

不死鳥

• - 作詞：深瀬慧
• - 作曲：中島真一
• - 編曲：SEKAI NO OWARI

深瀬は、この曲を「非常にラブソングを作りたかった」という強い意欲を持って制作しました。彼は脳内で映画のようなシナリオを思い描きながら、2009年の半年間をかけてこの曲を完成させました。元々の音源からBメロをメロウなアレンジに変更したことで、作り手の思いがさらに深まったと中島も語っています。このように、ロマンチックな雰囲気を持つ作品として仕上がっています。

Never Ending World

• - 作詞：深瀬慧
• - 作曲：藤崎彩織
• - 編曲：SEKAI NO OWARI
• - ストリングスアレンジ：今野均

この曲は、東日本大震災を受けて制作されており、マイナースケールが用いられています。藤崎はこの曲を書く際、「心が冷静ではなく、衝動で書き上げた」という自身の内面に迫った感情を反映させており、楽曲に対する真摯な姿勢が示されています。これは『世界平和』以来の2作目となる試みです。

参加ミュージシャン

SEKAI NO OWARIは、五人のメンバーで構成されています。中島真一がSound Produce、Guitar、Vocalを担当し、深瀬慧はVocalとGuitarを、藤崎彩織がPianoを担当しています。加えて、DJとしてLOVEも参加しています。また、マイナーな楽器編成も掲載されており、今野均や他のバイオリニストたちが参加しており、サウンドに深みを加えています。

タイアップおよび収録作品

『INORI』の第一曲目は、テレビ東京系列の音楽番組『JAPAN COUNTDOWN』の2011年8月度エンディングテーマに起用されました。全収録曲は、彼らのアルバム『ENTERTAINMENT』にも収められています。

SEKAI NO OWARIのこのシングルは、彼らの音楽の成長を感じさせる作品であり、聴く者に深い感動をもたらします。

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