IPad (第10世代)

iPad (第10世代)は、Appleが開発・販売するタブレット端末で、iPad (第9世代)の後継モデルとして2022年10月18日に発表され、同年10月26日に発売されました。

デザインと外観

デザインは大幅に刷新され、iPad AirやiPad miniと同系統のデザインになりました。カラーバリエーションは、シルバーに加え、ブルー、ピンク、イエローの濃いめの3色が用意されています。フロントカメラは初めて長辺側に移動し、ビデオ通話時に視線が外れないように配慮されています。ホームボタンは廃止され、Touch IDはトップボタンに内蔵されました。背面カメラは高性能化に伴い、わずかに突出したデザインとなっています。また、Cellularモデルでは5G NRに対応し、高速通信が可能です。

性能

搭載されているチップは、6コアのApple A14 Bionicチップと、自社設計の4コアGPUです。ディスプレイは引き続きTrue Toneに対応しており、第4世代以降のiPad Airと同じ10.9インチに拡大されましたが、筐体サイズは若干異なります。特筆すべきは、iPadシリーズで初めてiSightカメラが、電源ボタンを上にして立てた時の画面右側に配置された点です。これにより、FaceTimeなどのビデオ通話時に、より自然な視線で会話ができるようになりました。

インターフェースと周辺機器

充電端子は、2022年現在の他のiPadモデルと同様にUSB-Cのみとなり、イヤホンジャックとLightningポートは廃止されました。周辺機器については、Logitech Crayon（日本ではLogicoolブランド）がUSB-Cに対応した一方で、Apple Pencil (第1世代)はペアリングに「Lightning - Apple Pencilアダプタ」が必須となりました。このアダプタは、iPadの発表と同日からApple Pencil(1世代)に同梱されるようになり、単体でも販売されています。

価格

米国での価格は、先代モデルから＄120の値上げとなり、発売当初は$329から$449でした。日本では円安の影響もあり、税込価格は69,800円からと、先代から20,000円の値上げとなりました。しかし、2024年5月7日に、$100の値下げが実施され、$349となりました。日本国内でも58,800円に値下げされ、より購入しやすくなりました。

iPadモデルの変遷

（横スクロールできる画像です）

まとめ

iPad (第10世代)は、デザイン、性能、インターフェース、価格の面で大きく進化を遂げたモデルです。特に、ビデオ通話時のカメラ位置の変更や、USB-Cの採用は、ユーザーエクスペリエンスの向上に大きく貢献しています。また、価格改定により、以前よりも手頃な価格で購入できるようになったのも魅力の一つです。

脚注

外部リンク

iPad 10.9 - Apple
iPad サポート

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