IPad (第5世代)

iPad（第5世代）について

iPad（第5世代）は、Appleが開発・販売したタブレット型コンピュータで、iPadシリーズの第5世代にあたるモデルです。2017年3月21日に発表され、従来販売されていたiPad Airシリーズとは異なるモデルとして登場しました。

概要

このモデルは、iPad (第4世代)の後継機として位置づけられ、特に価格を抑えたモデルとして注目されました。Wi-Fiモデルは37,800円（税別）からという価格設定は、教育機関や企業での導入を促進する要因となりました。しかし、12.9インチiPad Pro (第2世代)に搭載されていたような、フルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、ProMotion、広色域ディスプレイ、True Toneといった高度なディスプレイ技術は搭載されていません。

チップにはApple A9が採用されており、これはiPhone 6s/6s Plusと同等の性能です。また、前世代のiPadや第2世代のiPad Proに搭載されていたAUX端子は非搭載となっています。64ビットアーキテクチャを採用し、モーションコプロセッサーM9を内包しています。サイズと重量はiPad Air (第1世代)とほぼ同じですが、iPad Air 2よりも厚みが増し、少し重くなっています。

性能面では、旧モデルと比較して大幅に高速化されており、価格とバッテリー寿命についても高い評価を得ました。一方で、ディスプレイ技術やApple Pencil、スマートコネクタを介したキーボードがサポートされていない点は、批判の対象となりました。特に教育現場でのタブレット普及を目指す上で、価格を抑えたことが重要視されました。

販売は2018年3月27日にiPad (第6世代)の登場とともに終了しました。そして、2023年6月6日に発表されたiPadOS 17では、9.7インチiPad Pro/12.9インチiPad Pro (第1世代)と共にサポート対象外となりました。

機能と性能

ディスプレイ関連の機能は搭載されていませんが、処理速度は従来のiPad (第4世代)やiPad Air 2よりも向上しています。Apple A8搭載デバイスと比較すると、CPU処理能力は70%向上し、グラフィックスは90%高速になっています。Apple PencilやSmart Keyboardといったアクセサリには対応していません。

Touch IDには、iPad Air 2と同じ第1世代の指紋認証センサーが搭載されています。スピーカーもiPad Air 2と同様に2つ（ステレオスピーカー）搭載されています。カメラは背面が8メガピクセル、前面が1.2メガピクセルです。

Wi-Fiは802.11a/b/g/n/ac, MIMOに対応しており、802.11ac接続時には最大866Mbpsの速度を誇ります。LTEも広範囲な周波数帯に対応しています。

キャリア

ソフトバンク、au、docomoといった主要キャリアからも販売されました。

iPadモデルの変遷

(横スクロールできる画像)

出典

(出典情報は記載されていません)

外部リンク

公式ウェブサイト

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