IPad Air (第1世代)

iPad Air（アイパッドエアー）は、Appleが開発・販売していたタブレット型コンピュータで、iPad Airシリーズの初代モデルにあたります。当初はiPadの第5世代モデルとして発表され、大きな話題を呼びました。

概要

2013年10月22日（米国時間）に発表されたiPad Airは、同年11月1日に日本、アメリカ、ヨーロッパ、中国などで発売が開始されました。このモデルの最大の特徴は、従来モデルと比較して大幅な薄型・軽量化が実現されたことです。具体的には、重量が28%軽減され、厚みが20%薄型化、さらに本体サイズも24%小型化されています。

CPUには、iPhone 5sと同様のApple A7チップが搭載されています。ただし、iPhone 5sの1.3GHzから1.4GHzへとクロックアップが施され、処理能力が向上しています。また、A7チップの採用により、64ビットアーキテクチャに対応し、モーションコプロセッサーM7も搭載されました。

Wi-Fi機能は、従来モデルと同様に802.11a/b/g/nに対応していますが、新たに2本のアンテナを内蔵し、MIMO技術に対応しました。これにより、802.11nでの接続時には最大300Mbpsという高速通信が可能になりました。LTEについても、広範囲な周波数帯に対応しており、当初はWi-Fi+Cellularモデルは1種類のみでしたが、中国向けのTD-LTEに対応したことで、世界的に2種類のWi-Fi+Cellularモデルが発売されました。

日本国内では、ソフトバンクとauが対応キャリアとして引き続きサービスを提供しました。ソフトバンクは、前世代で対応していた2.1GHz帯と1.7GHz帯に加え、2014年以降に開始予定の900MHz帯にも対応しました。auは、前世代で対応していた2.1GHz帯に加え、N800MHz帯に対応しています。また、iPad (第4世代)までmicro SIMが採用されていましたが、このモデルからnano SIMに変更されました。

当初、NTTドコモではWi-Fi+Cellularモデルの取り扱いがありませんでしたが、iPad mini (第2世代)と同様に、2014年6月から取り扱いが開始されました。

2024年10月現在、iPad AirはiOS 12でのサポートが継続されています。なお、iOS 12のサポートは、iPadOS 13に対応しない機種にのみ提供されています。

iPadモデルの変遷

(横スクロールできる画像です)

脚注

外部リンク

* iPad Air - Apple （日本）

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