IPad Air 2

iPad Air 2は、Appleが開発・販売していたタブレット型コンピュータで、iPad Airシリーズの第2世代モデルにあたります。

概要

2014年10月16日（米国時間）に、初代iPad Airの後継機として発表されました。前モデルからの大きな変更点は、さらなる薄型・軽量化です。フルラミネーションディスプレイの採用により、厚さは6.1mmと1.4mm薄くなり、Wi-Fiモデルでは重量も437gと32g軽量化されました。この薄型化に伴い、本体横にあった消音/回転ロックスイッチは廃止されています。

ディスプレイには反射防止コーティングが施され、ダイレクトボンディングの採用により、明るい環境下での視認性が向上しました。カラーバリエーションは、スペースグレイとシルバーに加え、ゴールドが新たに加わりました。

SoCには、iPhone 6/6 Plusに搭載されているApple A8を強化したApple A8Xが採用され、初の3コア動作となりました。メモリも2GBに増強されています。iOS 9へのアップデートにより、画面分割で2つのアプリを同時に表示できる「Split View」などのマルチタスク機能が利用可能になりました。また、モーションコプロセッサーM8、気圧計、指紋認証システムTouch IDも搭載されています。ストレージ容量は、iPad Airで提供されていた32GBモデルは省略されました。

カメラ機能も強化され、iSightカメラは800万画素センサーを搭載し、バーストモードや120fpsのスローモーションビデオ撮影に対応しました。FaceTimeカメラもF値2.2の明るいレンズが採用されています。

Wi-Fiは802.11acに対応し、MIMO（HT80）と合わせて最大866Mbpsの高速通信が可能です。LTEは、iPhone 6/6 Plusと同様に150Mbpsの高速通信に対応し、TD-LTEを含む幅広い周波数帯をサポートしました。日本国内では、Band 41を使用するWiMAX2+とAXGPにも対応し、キャリアアグリゲーションも利用可能です。

アメリカとイギリスでは、1枚のSIMカードで複数の通信会社を選べる「Apple SIM」が提供され、短期契約や海外旅行時に、画面上で自由に通信会社を選択できるようになりました。

スピーカーは、Touch ID側の側面に2つ搭載されています。

2016年3月21日には、9.7インチiPad Proの発表に伴い、128GBモデルの販売が終了し、16GB/64GBモデルが値下げされました。2016年9月7日には、16GB/64GBモデルの販売が終了し、代わりに32GBモデルが新たに設定され、128GBモデルが再設定されました。

2017年3月21日、9.7インチiPad (第5世代)の発表と同時に、iPad Air 2は販売終了となりました。その後、約2年間iPad Airシリーズの販売は途絶えましたが、2019年3月18日にiPad Air (第3世代)が発表され、シリーズが復活しました。

iPadモデルの変遷

(画像は省略)

脚注

出典

外部リンク

Apple - iPad Air 2 - 技術仕様

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