IPad mini (第2世代)

iPad mini Retinaディスプレイモデル、通称iPad mini 2は、Appleが開発・販売していたタブレット端末です。2013年10月22日にiPad Air (第1世代)と共に発表され、Retinaディスプレイを搭載したことで、初代iPad miniから大幅な進化を遂げました。

高性能なハードウェア

搭載されたSoCは、iPad Air (第1世代)やiPhone 5sと同じApple A7チップであり、コプロセッサとしてApple M7チップも搭載されています。これにより、CPU性能は初代iPad miniと比較して最大4倍、GPU性能は最大8倍に向上し、より快適な操作感と高度なグラフィック処理が可能になりました。

発売と販売戦略

iPad mini 2の発売日は、iPad Air (第1世代)の発売日とは異なり、「11月中」とだけ発表されていました。その後、米国現地時間11月12日に、日本を含む7カ国・地域で発売が開始されました。ただし、中国での発売はWi-Fiモデルのみに限られました。Wi-Fi+Cellularモデルについては、当初はソフトバンクモバイルとauのみが取り扱っていましたが、2014年6月からはNTTドコモでも取り扱いが開始されました。

後継機種の登場と名称変更

後継機種であるiPad mini 3が発表された後も、iPad mini 2は販売が継続されました。この際、名称が「iPad mini 2」に変更され、ストレージ容量は16GBと32GBの2種類に整理されました。

価格改定と販売終了

iPad mini 4が発売され、iPad mini 3が販売終了となった2015年9月には、iPad mini 2の価格が引き下げられました。その後、2017年3月21日に販売が終了しました。

特徴的なデザイン

iPad mini 2は、iPadシリーズの中で唯一、アルミ削り出しのホームボタンが採用されている点が特徴です。このため、ホームボタンが本体からごく僅かに突き出たデザインになっています。このホームボタンは、独特な質感とクリック感があり、iPad mini 2の個性を際立たせる要素の一つとなっています。

ソフトウェアサポート

iPad mini 2は、2019年6月4日（日本時間）に発表されたiPadOSの対象外となり、iOS 12系が最終サポートとなりました。これは、iPad Air (第1世代)と同様です。

まとめ

iPad mini 2は、Retinaディスプレイと高性能なプロセッサを搭載したことで、初代iPad miniから大幅な進化を遂げたモデルです。その高い性能とコンパクトなサイズ感から、多くのユーザーに愛されました。後継機種の登場後も長く販売され、その人気を証明しました。しかし、2017年に販売が終了し、現在は中古市場での入手が主となっています。もし、中古市場で入手される場合には、バッテリーの劣化やiOSのバージョンに注意が必要です。

関連情報:

iPad Air (第1世代))

iPad 公式ホームページ

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