IPod touch (第1世代)

iPod touch（第1世代）は、Appleが開発・発売した、iPod touchシリーズの初代モデルです。2007年9月5日（日本時間9月6日）に発表され、日本では同年9月22日より出荷が開始されました。これは、初代iPhone（2007年6月29日アメリカ発売）から携帯電話ネットワークを介した通話機能とインターネット接続機能を削除した、タッチスクリーン搭載デバイスとして登場しました。

主な特徴

これまでのiPodシリーズにはなかったタッチパネルが搭載され、Wi-Fiに接続することでiTunes Music Store（現iTunes Store）での音楽購入や、Safariでのウェブブラウジング、YouTubeの視聴などが可能になりました。さらに、ソフトウェアアップデートによって内蔵アプリが追加され、App Storeが導入された後は、様々なアプリケーションをインストールして利用できるようになりました。

音楽再生においては、本体を横向きにするとCover Flowが表示され、アルバムジャケットを一覧できます。従来のiPodではホイール操作で行っていた選曲や操作は、本モデルではスワイプやタッチ操作で直感的に行えます。

機能と制約

従来のiPodとは異なり、外部ストレージとしての利用はできません。また、iPhoneとの主な違いとして、スピーカー、マイク、ボリュームボタン、カメラ、GPSが搭載されていない点が挙げられます。位置情報サービスは、周辺のWi-Fiアクセスポイントからおおよその位置を割り出す方式で提供され、周辺のアクセスポイントが多いほど精度が向上します。

ソフトウェアアップデート

iPod touch（第1世代）のOSは、iTunes経由でアップデートが可能です。メジャーアップデートごとに有償で提供されました。

OS

出荷時にはiPhone OS 1.1が搭載されており、最大で2.2.1までアップデート可能です（有償アップデートを含む）。アップデートはPCのiTunesを通じて行われ、初期セットアップもiTunesに接続して行う必要がありました。

その他

本製品は、その後のiPod touchシリーズの基礎となるモデルであり、タッチスクリーンとWi-Fi機能を搭載したことで、携帯音楽プレーヤーの新しい可能性を切り開きました。


公式ウェブサイト

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