IPod touch (第3世代)

iPod touch（第3世代）は、Appleが開発・販売していたiPod touchシリーズの第3世代モデルです。2009年9月9日に発表され、当初は「Late 2009」または「End 2009」と呼ばれていましたが、2010年4月8日にiPhone OS 4.0が発表された際に、正式に第3世代として認識されるようになりました。

外観と特徴

外観は前モデルであるiPod touch（第2世代）とほぼ同じで、背面は鏡面仕上げのステンレスを採用しています。右上にWi-Fiアンテナが配置されているのが特徴です。しかし、このモデルには前面・背面ともにカメラが搭載されておらず、後に提供されるFaceTime機能も利用することができませんでした。

8GBモデルは、内部スペックがiPod touch（第2世代）とほぼ同等であり、一部の海外市場では「MC Model」という名称で呼ばれることもありました。一方、32GBと64GBモデルは、RAMが256MBに増強され、CPUも強化されたことで、より高速な動作が可能となりました。また、本体にはマイクが内蔵されていませんが、付属品として同梱されている「Apple Earphones with Remote and Mic」を接続することで、ボイスメモAppを利用することができました。

ソフトウェア

初期搭載OSはiPhone OS 3.1ですが、購入時期によって異なる場合があります。最終的に対応したOSはiOS 5.1.1です。iOS 5からは、PCに接続しなくても、直接デバイス上でソフトウェアアップデートが可能になりました。これにより、より手軽に最新の機能を利用できるようになりました。また、iOS 4.3以降では、ホーム画面の壁紙を自由に設定できるようになりました。

その他

iPod touch（第3世代）は、音楽再生だけでなく、App Storeを通じて様々なアプリケーションを利用できる多機能デバイスとして、幅広いユーザーに利用されました。しかし、カメラ非搭載という点は、後に登場するモデルと比較すると大きな違いと言えるでしょう。

脚注

外部リンク

公式ウェブサイト

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