ISTJ

NCT DREAM 3rdフルアルバム『ISTJ』：MBTIをテーマにした大ヒット作

2023年7月17日、韓国のアイドルグループNCT DREAMが3枚目のオリジナルフルアルバム『ISTJ』をリリースしました。前作『Glitch Mode/Beatbox』から約1年2ヶ月ぶりのカムバックとなり、大きな期待を集めました。アルバムタイトル『ISTJ』は、MBTI性格診断テストにおける「管理者タイプ」を指しており、このテーマがアルバム全体に色濃く反映されています。

圧倒的なセールスとチャート成績

『ISTJ』は発売前から大きな注目を集め、予約注文数は420万枚（7月17日時点）を超える自己最高記録を更新しました。発売初日には韓国のハントチャートで116万枚を超える売り上げを記録し、ミリオンセールスを達成。さらに初週には365万2897枚（韓国・ハントチャート）という驚異的なセールスを記録し、フルアルバム3作全てでトリプルミリオンセールスを達成する偉業を成し遂げました。

この成功は、韓国国内にとどまらず、海外でも大きな反響を呼びました。韓国のサークルチャートではアルバムチャートとリテールアルバムチャートで週間1位を獲得し、タイトル曲「ISTJ」もダウンロードチャートとBGMチャートで1位を記録。さらに、7月の月間チャートでも韓国サークルチャートおよびハントチャートで1位を獲得しました。日本でも、オリコンチャートの週間アルバムランキングおよび週間合算アルバムランキングで2位にランクイン、Billboard Japanの「Top Albums Sales」と「Hot Albums」チャートでも2位を獲得するなど、高い人気を証明しました。

先行公開曲「Broken Melodies」は、世界18地域（ブラジル、インドネシア、チリ、コロンビア、ペルー、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、マレーシア、ブルネイ、モンゴル、パナマ、フィリピン、シンガポール、タイ、コスタリカ、ベトナム、ポーランド、オマーン）のiTunesトップソングチャートで1位を獲得するなど、グローバルな人気を博しました。

多彩なプロモーションとミュージックビデオ

アルバム発売に向けて、NCT DREAMは様々なプロモーション活動を行いました。6月には、MBTIをテーマにした複数のトレーラー映像を公開し、アルバムの世界観を巧みに演出しました。内向的バージョンと外向的バージョンのムードサンプラー映像、エナジードリンクを絡めたトレーラー映像などが公開され、ファンの期待感を高めました。

ミュージックビデオも注目を集めました。先行公開曲「Broken Melodies」のパフォーマンスビデオに加え、タイトル曲「ISTJ」のミュージックビデオは、メンバーが救急車のタイムマシンに乗ってMBTIの世界を冒険するというユニークなストーリーで構成されています。また、収録曲「Poison (모래성)」のトラックビデオも公開され、アルバムの世界観を多角的に表現しました。

7月17日には、ソウルでアルバム発売記念ショーケースと特別なコンサートを開催し、ファンと盛大な祝祭を繰り広げました。

各地の賞を受賞、高い評価を獲得

『ISTJ』は、音楽賞でも高い評価を受けました。第38回ゴールデンディスク賞で本賞（アルバム部門）、第13回サークルチャートミュージックアワードで今年のデジタルアルバム賞と今年の歌手賞（アルバム部門）を受賞しました。さらに、英国『DAZED』誌の「2023年最高のK-POPトラック50」では「Broken Melodies」が選出されるなど、音楽性の高さも高く評価されています。

アルバム収録曲：多様なジャンルの楽曲が魅力

『ISTJ』には、タイトル曲「ISTJ」をはじめ、10曲が収録されています。ヒップホップ、R＆B、ポップなど、様々なジャンルの楽曲が揃っており、NCT DREAMの音楽的な幅広さを示しています。それぞれの楽曲には、恋、葛藤、希望など、様々な感情が込められており、聴く者の心を掴みます。

例えば、「Broken Melodies」は、恋に落ちたような夢幻的な雰囲気と激しい感情の揺れ動きを表現した楽曲であり、「Yogurt Shake」は、恥ずかしい気持ちをユニークに表現した楽曲です。その他にも、「Skateboard」、「파랑(青) (Blue Wave)」、「Poison (모래성)(砂の城)」、「SOS」、「Pretzel (♡)」、「제자리 걸음(足踏み) (Starry Night)」、「Like We Just Met」など、多様な魅力を持つ楽曲が収録されています。それぞれの楽曲は、作詞・作曲陣の個性とNCT DREAMのメンバーの表現力が融合し、完成度の高い作品となっています。

『ISTJ』は、音楽性、セールス、プロモーション活動の全てにおいて高い評価を受け、NCT DREAMの地位を確固たるものにした、記念碑的なアルバムと言えるでしょう。

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