ITホワイトボックス

『ITホワイトボックス』とそのシリーズ

『ITホワイトボックス』は、2009年4月2日からNHK Eテレで放送が始まった情報技術に関する教育番組です。この番組は、日進月歩で進化するIT技術について、一人ひとりがその内容や仕組みを理解できるように工夫されています。IT技術は現代社会において不可欠な存在となっているものの、その仕組みや技術が難解であるため、多くの人にとっては「ブラックボックス」と化していました。この番組では、その「ブラックボックス」を「ホワイトボックス」にすることを目指し、視聴者にわかりやすく解説することをテーマにしています。

番組の概要

各回ごとにテーマが設定され、3つのキーワードが設けられ、それに基づいて専門家が解説を行います。パーソナリティがその専門家と共に、フランクなトークを交えながら、ITの仕組みや関連技術について深く掘り下げます。放送内ではVTR取材の映像や資料映像も用いられ、さらに視聴者が興味を持てるような工夫が施されています。

当初の放送では「森下千里のITな人びと」として、IT技術に関わる人々にスポットライトを当てるコーナーもありましたが、2009年の秋以降は新たなコーナー「ITWB+」が導入されました。この変更により、より幅広い情報を視聴者に提供することが可能になりました。

シリーズ展開

2010年4月1日からは続編として『ITホワイトボックスII』が放送され、このシリーズは2010年9月23日に最終回を迎えました。その後、同年10月から再放送がスタートしました。2011年4月3日には第3シリーズが始まりますが、タイトルは『ITホワイトボックスIII』ではなく、再び『ITホワイトボックス』となりました。このシリーズも2012年4月に放送が終了しました。

出演者

この番組のパーソナリティを務めるのは、森下千里さんです。進行役はNHKアナウンサーの高市佳明さんが担当しています。ナレーションは、2009年度から2010年度までは宮本愛子さんが務め、その後は安部みちこさん、さらに北郷三穂子さんが担当します。

放送日時

『ITホワイトボックス』は2009年と2010年、毎週木曜日の23時30分から23時54分まで放送されました。この番組は何度か再放送されることもあります。BS2でも土曜日の早朝に放送されていました。2011年には、日曜日の同じ時間帯での放送に変わり、再放送は翌週の日曜日に行われました。

スタッフ

番組制作チームも多彩で、テーマ曲を作曲した内池秀和さんや、CG制作を手掛けた下山奈穂さん、音響効果を担当した井田栄司さんなど、各分野の専門家が集まっています。また、ディレクターには塚本雅康さんや田中富士雄さん、プロデューサーとしては友房克文さんが名を連ねています。

書籍の出版

『ITホワイトボックス』に関連する書籍も出版されています。これらの書籍は、視聴者がITの理解を深める手助けをすることを目的としており、内容は初心者にもわかりやすく解説されています。主な書籍には、「ネットに弱い」が治る本や、「パソコンとケータイに弱い」が治る本などがあり、全て講談社から刊行されています。

外部リンク

公式サイトもあり、そこでは過去の放送内容や書籍情報、新たなシリーズについての詳細が提供されています。

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