Ichiro (エンジニア)

ichiro（いちろう）について

ichiro（いちろう）は、1974年6月23日に東京で生まれた、日本の優れたレコーディング・ミキシング・マスタリングエンジニアとして知られています。本名は西聡一郎（にしそういちろう）で、音楽業界において著名な存在です。彼は、プレミア・エンジニアリング株式会社の代表として、またPREMIER SOUND FACTORYのブランドのもとで数多くの高音質な楽器音源ソフトウェアを制作しています。現在は神奈川県葉山町に在住し、音楽活動を続けています。

人生とキャリアの始まり

ichiroは1997年に明治大学法学部を中途退学し、翌年にはカナダのトロントに留学しました。この留学中に彼は音楽に対する情熱を再確認し、2001年には音楽グループを結成し、メジャーデビューを果たしました。この経験を通じて、彼は音楽への取り組みを深め、徐々にエンジニアとしてのキャリアに専念するようになります。

2004年にグループが解散した後、彼は音職人として本格的なキャリアをスタートさせました。彼はレコーディングやミキシング、マスタリングを手がけ、さまざまなジャンルの作品に携わります。2017年までに彼が手がけた楽曲は6,000曲を超え、その多くが映画音楽、ゲーム、アニメ、CMなど多岐にわたるジャンルから成り立っています。

大規模なプロジェクトと音響管理

また、ライブの音響担当としても活躍し、フランス・パリでの「Japan EXPO」や渋谷芸術祭のハチ公前メインステージ、皇室御前ライブなど、大規模な舞台での音響管理を行っています。彼は、世界各国の著名なアーティストの日本公演において音響監督も務め、その経験は国内外で評価されています。

彼はまた、首都圏の多数のスタジオでチーフエンジニアとしての役割も果たし、機材選定やワイヤリングに関するアドバイザーとしても活躍しています。Studio Dede、epta312studio、Cavako studio、studio Bongo Mangoなど、複数のスタジオ設計に携わり、その卓越した技術が光ります。

2012年にはプレミア・エンジニアリング株式会社を設立し、同年には自身のPREMIERマスタリング・スタジオを神奈川県の葉山に開設しました。これは彼の音楽キャリアにおいて、新たなステージを象徴するものでした。

PREMIER SOUND FACTORYの軌跡

ichiroの代表的なプロジェクトであるPREMIER SOUND FACTORYは、2000年に制作を開始したRHODES Premier（ローズプレミア）シリーズにそのルーツを持つ、音楽的な音質を追求したバーチャル楽器音源ソフトウェアシリーズです。このシリーズは、2012年にブランド化され、現在では20タイトルがリリースされています。

特に、ドイツのローズ・サービスBerlinによって行われた音源ソフトウェアの比較対決では、PREMIER SOUND FACTORYの「Mark1 Stage Premier 96k」が世界中の競合の中でBestの称号を獲得しました。最新作であるDrum Tree®は、2017年のカリフォルニアNAMMとフランクフルトMusik Messeにおいて初公開され、「最上、最強のドラム音源」として高い評価を受けています。

音楽への貢献

ichiroは自身の技術と経験を生かして、音楽制作における高水準な音質を実現し続けています。彼の作品は、音楽業界での品質の向上に貢献しており、今後の展望にも大いに期待が寄せられています。彼の音楽に対する情熱は、今後も新しい挑戦を通じて引き続き進化し続けることでしょう。

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