Icsca

icsca（イクスカ）概要

icsca（イクスカ）は、宮城県仙台市を主な地域とするICカード式の乗車券であり、主に仙台市交通局によって発行されています。このカードは2014年12月1日に発売されて以降、地域内での交通機関利用を便利にするための重要な手段となっています。発行枚数は、2019年12月末時点で約73万枚に達しています。

デザインとキャラクター

カードのデザインには、伊達家の象徴である水玉模様の陣羽織が採用されており、杜の都らしさを表現しています。また、伊達家の家紋「竹に雀」をモチーフにしたスズメのキャラクターが愛らしく、2024年2月からは仙台市交通局のマスコットキャラクターとしても活躍予定です。これらのデザインは、仙台市在住の画家・菅野麻衣子によって手掛けられました。

導入と利用範囲

icscaは2014年12月6日に地下鉄南北線に先行導入された後、2015年12月6日からは東西線や市営バス、宮城交通でも利用可能となりました。また、2016年3月26日からは、Suicaとの相互利用が開始され、他のICカードとの連携も視野に入れています。しかし、今のところ一方通行の利用のみであり、他エリアでのicscaの使用はできません。

名前の由来とキャッチフレーズ

「イクスカ」という名称は、公募の結果決定され、仙台弁の「行きますか」と英語の「イクスカーション（小旅行）」を組み合わせたものです。さらに、英文ロゴ「icsca」との併用により、親しみやすさが増しています。

種類と機能

無記名式と記名式の2種類があり、それぞれ異なる利点を持っています。無記名式は券売機などで簡単に購入でき、記名式では名前や情報を登録することで定期券として使用可能です。また、記名式には紛失時の再発行機能もあり、利用者にとって便利な選択肢となります。さまざまな金額（1,000円から10,000円）でのチャージが可能で、返却時にデポジットが返金される点も評価されています。これにより、利用者は柔軟な運用ができるようになっています。

鉄道とバスの連携

仙台市交通局と宮城交通の協力により、路線バスや地下鉄で広範囲の利用が可能です。また、定期券の機能を持つ記名式icscaは、特定の区間を乗り越えた際にも自動で運賃を計算し、最も安価な料金が適用される便利な仕組みです。

特別なカードとサービス

icscaには、さまざまな特別なデザインやサービスが展開されています。例えば、特定のイベントに合わせた記念カードや、福祉割引を受けるためのカードもあるため、利用者のニーズに応じた柔軟な対応がなされています。また、「まるっとポイントサービス」や「交通ICパーク＆ライドサービス」の導入により、地域の特性に応じたサービス展開も行われています。

脚注

このように、icscaは実用性とデザイン性を兼ね備えたICカード乗車券であり、仙台市民にとって欠かせない交通手段となっています。今後もその利用者に対するサービス向上が期待されます。

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