Idol fancy

『idol fancy』（アイドル・ファンシー）は、日本の音楽ユニットcapsuleが2003年9月17日にcontemodeレーベルからリリースした、数量限定のアナログ12インチシングルです。品番はYCAW-00002で、capsuleの初期作品の中でも特に貴重な一枚とされています。

このシングルには、以下の2曲が収録されています。

A1. weekend in my ROOM

この楽曲は、capsuleのアルバム『phony phonic』にも収録されていますが、シングルバージョンではアルバムバージョンとは異なる点がいくつかあります。最も大きな違いは、アルバムバージョン冒頭に挿入されている野球の試合の音声が、シングルバージョンには含まれていない点です。この変更によって、楽曲の印象が大きく変化しています。

さらに、シングルバージョンではピアノやボーカルにリバーブがかけられており、より奥行きのあるサウンドに仕上がっています。リバーブの加減によって、楽曲の持つ独特の浮遊感や、ドリーミーな雰囲気が強調されています。これらの細かな違いに注目することで、楽曲の新たな魅力を発見できるでしょう。

A2. idol fancy

シングルタイトルにもなっているこの楽曲は、レーベルcontemodeのコンピレーションアルバム『contemode V.A.』にも収録されています。このコンピレーションアルバムは、contemodeレーベルの多様な音楽性を紹介するもので、capsuleの音楽性もその一翼を担っています。この楽曲は、capsuleの音楽性を象徴するような、エレクトロポップなサウンドと、独特なメロディが特徴です。独特な歌詞とシンセサイザーのサウンドが組み合わさることで、唯一無二の世界観を生み出しています。

収録曲について

両曲ともに、作詞・作曲はcapsuleのメンバーである中田ヤスタカが担当しています。彼の独特な音楽センスが、このシングル全体を彩っており、capsuleの初期サウンドを語る上で欠かせない作品の一つと言えるでしょう。中田ヤスタカの音楽スタイルは、後の彼の作品にも大きな影響を与えており、このシングルは彼の音楽キャリアを考える上で、重要な位置を占めています。

『idol fancy』は、capsuleの初期の魅力を凝縮した作品であり、アナログ盤ならではの音質も魅力的です。このシングルを通して、capsuleの音楽性の変遷を辿るのも面白いかもしれません。特に、アルバムバージョンとシングルバージョンとの差異を比較することで、より深くcapsuleの音楽世界を理解することができるでしょう。また、コンピレーションアルバムに収録されていることで、capsuleの音楽がレーベル全体の中でどのように位置づけられているのかを知る上でも貴重な資料となります。

このシングルは、単なるリリースの枠を超え、capsuleの音楽性を多角的に捉えるための重要な鍵となる作品と言えるでしょう。

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