In・Fin・ity

アルバム『in・Fin・ity』の概要

『in・Fin・ity』（インフィニティ）は、大沢誉志幸の4枚目のアルバムで、1985年5月2日にエピックレコードジャパンよりLPレコード、カセット、CDとして発売されました。このアルバムは、前作『CONFUSION』まで担当していた大村雅朗ではなく、PINKのホッピー神山が編曲を手掛け、新たなサウンドを引き出しました。

サウンドの特長

本作の特徴は、全体的にテンポが早く、ダンスしやすい曲調に仕上がっていることです。アルバムに収録されたほとんどの楽曲は、大沢自身が作詞・作曲の両方を手掛け、多彩な音楽的表現が展開されています。さらに、銀色夏生が引き続き作詞を提供しており、アーティスト同士の協力が見られます。

収録曲リスト

アルバムには以下の楽曲が収録されています:
1. 彼女はfuture-rhythm
- 先行シングルのアルバム・バージョンで、次の曲とのメロディーが連続しています。
2. Lady Vanish
- 12インチ・シングル・バージョン（Special Mixed Blend）が、後にアルバム『Frenzy2』に収録されました。
3. inFinity
4. 盗まれた週末
5. Love Study
- サックスパートはスコット・ジョプリンの「ジ・エンターテイナー」を思わせるメロディーが特徴です。
6. レプリカ・モデル
- こちらも12インチ・シングル・バージョンが『Frenzy2』に収録されています。
7. 最初の涙、最後の口吻
- この曲はシングル「恋にJust Can’t Wait」のB面曲です。
8. 熱にうかされて
- シングル「彼女はfuture-rhythm」のB面に位置しています。
9. 恋にJust Can’t Wait
- 本作の発売後、7枚目のシングルとして再リリースされました。

アルバムの位置づけ

『in・Fin・ity』は、大沢誉志幸の音楽キャリアにおいて重要な転機となるアルバムであり、そのダンスビートとキャッチーなメロディーは多くのファンに愛されています。それまでのアルバムとは一線を画す新たなスタイルを確立し、特に82年から84年の彼のキャリアを経て、一層の成熟を見せています。リスナーに向けた直接的なメッセージ性とエンターテイメント性は、今なお多くの支持を受けています。特にリカットされたシングル「恋にJust Can’t Wait」は、アルバムの魅力をさらに引き立てる存在となっています。

参考資料

• - アルバム『in・Fin・ity』（EPICソニー、1985年）
• - アルバム『Frenzy2』（EPICソニー、1985年）
• - アルバム『TraXX －Yoshiyuki Ohsawa Single Collection』（ソニー・ミュージックダイレクト、2010年）

大沢誉志幸の音楽の進化を感じ取れるこのアルバムは、彼のファンにとって欠かせない一枚となっています。その独自のスタイルと表現力は、今後も多くの人々に影響を与えることでしょう。

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