Inside of emotionalism

『Inside of emotionalism』について

『Inside of emotionalism』は、1989年10月10日にGLAYがリリースしたデモテープであり、彼らの音楽キャリアにおいて重要な一歩を示しています。このデモテープは、メンバーが高校3年生だった頃に制作され、彼らの初めての試みとしての意味合いも持っています。

この作品は、函館市のライブハウス「あうん堂」で実施されたイベント「ROCK SHOCK GIG vol.1」にて、50本限定で配布されました。当時のGLAYのメンバーはまだ若く、音楽への情熱が溢れる時期であったことから、このデモテープには彼らの思いが色濃く反映されています。

1990年には、テレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、特に「無限のdejavu」を披露しました。この際、演奏は途中で中断され、審査員からの評価も芳しくありませんでしたが、TAKUROは後に彼の著書『胸懐』で当時の悔しさを振り返り、いかにこの経験が彼らにとってリベンジであったかを語っています。また、同曲は後にメジャーデビューの際、ライブビデオのタイトルにもなりました。

2009年4月17日には、HISASHIがプロデュースしたライブイベントで「無限のdejavu」が再び披露され、2010年にはファンクラブ限定で発売されたライブDVD『The Great Vacation EXTRA』に収録されました。このように、時間を経てもなお、GLAYの音楽がファンに愛され続けている証拠となっています。

また、デモテープ「Inside of emotionalism」の存在は、ファンの間でも話題に上がり、2009年6月放送の「うたばん」では、お宝鑑定コーナーでGLAYが持参した主な作品の一つとされ、その市場価値が150万円（歌詞カードなしで50万）に達した経歴があります。このように、過去の作品が時間と共に評価されることも、音楽の魅力の一部です。

デモテープのジャケットは、プリントゴッコで手刷りされたものであり、画質が荒いものは後のコピーによるものです。TAKURO自身がインタビューの中でこのジャケットについて語ることもあり、初期の頃の手作り感がファンにとっては特別な思い出になっています。本物とコピーの区別が難しい場合もあるため、ファンや友人に配られたものは、非常に貴重な存在であると言えます。

収録曲

「Inside of emotionalism」には以下の曲が収録されています。

• - Unvisualism - 反視覚主義 -
• - ONE AND ONLY
• - 無限のdejavu
• - Collage for imaginable (Inst)

このデモテープは、GLAYの音楽の原点とも言える重要な作品であり、彼らの音楽の精神を理解する上で欠かせない一枚です。

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