IntEnz

IntEnz（複合関係酵素データベース、Integrated relational Enzyme database）は、酵素に関する情報を集約したデータベースであり、国際生化学・分子生物学連合（IUBMB）によって公式に管理・提供されています。具体的には、酵素のEC番号（Enzyme Commission number）と、それに対応する酵素命名システムに関するデータが収録されています。

EC番号とは

EC番号は、酵素を分類するための階層的な番号体系です。各酵素は、触媒する反応の種類に基づいて、4つの数字からなるEC番号が割り当てられます。この番号体系は、酵素の同定、分類、および研究におけるコミュニケーションを円滑にするために不可欠です。

IntEnzの役割

IntEnzデータベースは、酵素研究者にとって非常に重要なリソースです。その主な役割は以下の通りです。

酵素の公式な命名法の提供: 酵素の名前はしばしば複数存在し、研究者間で混乱を招く可能性があります。IntEnzは、各酵素に対してIUBMBが推奨する公式名を提示し、命名法の標準化に貢献しています。
EC番号の正確な情報の提供: EC番号は酵素の分類に不可欠ですが、その割り当てや変更はIUBMBによって厳密に管理されています。IntEnzは、常に最新かつ正確なEC番号情報を提供し、酵素の正確な同定を支援します。
* 酵素に関する関連情報の集約: IntEnzは、EC番号、酵素名、反応式、基質、生成物、補因子など、酵素に関する様々な情報を集約しています。これらの情報は、酵素の機能やメカニズムを理解する上で非常に役立ちます。

データベースの利用

IntEnzデータベースは、European Bioinformatics Institute (EBI) のウェブサイトを通じて公開されており、誰でも無料で利用することができます。データベースは検索機能を提供しており、EC番号、酵素名、基質、生成物などのキーワードを用いて、目的の酵素に関する情報を簡単に見つけることができます。

まとめ

IntEnzは、酵素のEC番号と命名システムに関する公式な情報源として、酵素研究における基礎的な役割を果たしています。研究者はIntEnzを利用することで、酵素の正確な同定、分類、および機能解析を行うことができ、研究の効率化と質の向上に貢献します。

Integrated Enzyme Database (IntEnz)

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