Ipconfig

ipconfig（インターネットプロトコルコンフィグレーション）は、Microsoft Windowsに搭載されているコマンドラインアプリケーションです。主に、現在のTCP/IPネットワーク設定の確認や、DHCPやDNSの設定変更を行うために利用されます。

主な機能

ネットワーク設定の表示: `ipconfig`コマンドを実行すると、基本的なネットワーク設定が表示されます。さらに、`/all`オプションを付加することで、より詳細なTCP/IPネットワーク設定を確認することができます。
DHCP IPアドレスの再取得: ipconfigの重要な機能の一つに、DHCPによるIPアドレスの再取得があります。これは、ネットワーク接続が不安定になった場合や、IPアドレスが変更された場合に有効です。再取得は以下の手順で行います。
1. `ipconfig /release`コマンドを実行します。これにより、クライアントPCはDHCPサーバーに対して現在のIPアドレスの解放を通知します。DHCPサーバーは、解放されたIPアドレスを「利用可能」な状態に戻します。
2. `ipconfig /renew`コマンドを実行します。これにより、クライアントPCはDHCPサーバーに新しいIPアドレスの取得を要求します。DHCPサーバーは、利用可能なIPアドレスをクライアントに割り当てます。
DNSキャッシュのクリア: `/flushdns`オプションを使用すると、DNSキャッシュをクリアできます。DNSキャッシュには、過去に問い合わせたドメイン名とIPアドレスの対応が一時的に保存されています。キャッシュをクリアすることで、次回DNS問い合わせ時に、外部のDNSサーバーに問い合わせを行い、最新のDNS情報を取得することができます。

注意点

ケーブルモデムやDSLモデムにコンピュータを接続している場合、古いIPアドレスが他のデバイスに取得されるのを防ぐため、ルーターを介さず直接モデムに接続し、`ipconfig /release`を実行後にモデムの電源をしばらくオフにする必要がある場合があります。

Mac OS Xにおけるipconfig

Mac OS Xにおけるipconfigは、IPConfigurationというツールのラッパーとして機能します。これにより、コマンドラインインターフェースからBootPやDHCPクライアントの制御が可能になります。また、多くのUnix系オペレーティングシステムと同様に、Mac OS Xでは`ifconfig`コマンドも利用できます。`ifconfig`を使用すると、固定IPアドレスの設定など、ネットワークインターフェースをより直接的に制御できます。

関連コマンド

`ifconfig`: LinuxなどのUnix系オペレーティングシステムで、ネットワークインターフェースの設定や状態を表示・変更するコマンドです。ipconfigと同様に、ネットワーク管理において重要な役割を果たします。

参考情報

Microsoft TechNet Ipconfig article (Windows)
VariableGHz article detailing ipconfig settings in Vista (Windows)
Windows 95, 98, ME; Windows 2000 and XP MS-DOS shell syntax (Windows)
ipconfig(8): view and control IP configuration state – Darwin and macOS System Manager's Manual (Mac OS X)

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