It's brand new day

それぞれの新たな一日を歌った「It's brand new day」

中森明菜の「It's brand new day」が日本の音楽シーンに新たなる風を吹き込んだのは、2001年5月31日のことでした。この楽曲は彼女の40枚目のシングルとして、インディーズレーベル@easeからデジタル・ダウンロードとして先行リリースされました。このシングルは、前作「Trust Me」からおよそ1年半の間を空けての登場となり、多くのファンから期待を集めていました。

「It's brand new day」の楽曲は、アーティストAdyaによって提供され、プロデュースをURUが手がけました。楽曲はR&Bというジャンルにカテゴライズされており、中森自身も幼少期からの洋楽への想いを多分に含んでいます。彼女は、この曲についてのインタビューで、「ずっと洋楽が好きで、洋楽を歌いたいと願ってきた」と語り、自らの音楽への情熱を伺わせました。

デジタルリリースの後、2001年6月6日から7月13日までの間、中森はコンサート・ツアー「ALL ABOUT AKINA 20th Anniversary IT'S BRAND NEW DAY」を開催しました。このツアーでは、会場内で「It's brand new day」のCDシングルが販売され、また7月10日にはMusic@niftyのオンラインストアを通じて通信販売も行われました。さらに、2001年8月8日からは一部のレコード店でも商品の取り扱いが始まりました。音楽配信やマキシシングルでのリリースは中森にとって初めての試みでした。

2002年には、中森がユニバーサル ミュージック ジャパンに移籍したことを背景に、「It's brand new day」は同年5月に発売されたスタジオ・アルバム『Resonancia』の先行シングルとして再登場します。このように、彼女の音楽活動とともに楽曲は新たな展開を見せることとなりました。

シングルに収録された「Stay in love」は、同じくAdyaが作詞を手掛け、プロデューサーのURUが作曲及び編曲を担当した楽曲として知られています。この曲はリリース後、トリンプ「恋するブラ」のCMソングとしても使用され、多くの人に親しまれる存在となりました。

「It's brand new day」のレコーディングは、Be Born Studioにて行われ、中森明菜自身がコーラスを担当しているなど密接に関わっています。また、ジャケットはマキシ・タイプとジュエル・ケースの2種類が存在し、リリースの順にファンの目を引きました。

「It's brand new day」は、明菜の作品の中でも特に重要な位置を占めており、彼女の音楽的成長や挑戦、さらにはファンとの深い結びつきを象徴する一曲となったことは間違いありません。彼女の音楽への探求心と情熱が一つの形となったこの楽曲は、今でも多くの人々に愛され続けています。

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