J Soul Brothers (J Soul Brothersのアルバム)

J Soul Brothersのデビューアルバム：短命ながら輝きを放った唯一の作品

2009年2月25日、日本の音楽シーンに新たな風を吹き込んだ一枚のアルバムがリリースされました。それが、J Soul Brothers（二代目）のメジャーデビューアルバム『J Soul Brothers』です。リズムゾーンから発売された本作は、グループにとって最初で最後のオリジナルアルバムという、運命的な意味合いを帯びた作品となりました。

メジャーデビューの喜びも束の間、発売からわずか4日後の3月1日、グループは活動を終了します。このアルバムは、彼らの短いながらも熱く激しく燃え上がった軌跡を凝縮した、唯一無二の存在と言えるでしょう。

アルバムは、「CD+DVD」と「CDのみ」の2形態、それぞれに初回限定盤が存在する計4形態で発売されました。ジャケットデザインも形態によって異なり、ファンはそれぞれの魅力を堪能できたはずです。

収録楽曲は、彼らのインディーズ時代を彩った4枚のシングル楽曲に加え、EXILEの大ヒット曲「Lovers Again」や、初代J Soul Brothersの代表曲「Fly Away」のカバーなど、バラエティ豊かな選曲が魅力です。

特に注目すべきは、初回限定盤に収録されたボーナストラックです。通常盤にはない2曲に加え、DVDにはEXILEとのコラボ曲「24karats」の貴重なライブ映像とバックステージ映像、そして結成からメジャーデビューまでの道のりを綴ったドキュメンタリー映像が収録され、ファンにとってまさに垂涎の的となる内容でした。

発売日当日には、ラゾーナ川崎プラザで盛大なデビューイベントが開催され、多くのファンが彼らの門出を祝いました。このイベントは、彼らの輝かしいデビューを象徴する、忘れられない一日となったはずです。

そして2011年。グループは“二代目J Soul Brothers”名義で一時的に復活。当時開催された『二代目J Soul Brothers VS 三代目J Soul Brothers Live Tour 2011 〜EXILE TRIBE〜』を記念して、このアルバムの初回限定豪華盤が期間限定生産盤として完全復活しました。表記などに一部変更はありましたが、収録内容はオリジナルと全く同じ。再び多くのファンに感動を与えたことでしょう。

収録楽曲の詳細

アルバムには、彼らの代表曲の数々が収録されています。

まず、デビューシングル『WE!』の表題曲とカップリング曲「J.S.B. Is Back」。ミュージックビデオはEXILEのベストアルバムにも収録されるなど、高い人気を誇っています。

さらに、彼らの個性を際立たせたシングル曲「FREAKOUT!」、「Be On Top」、「My Place」も収録。NESMITHが初めて作詞を担当した「My Place」は、彼の才能を開花させた重要な楽曲と言えるでしょう。

また、初代J Soul Brothersの楽曲「Fly Away」のカバーや、EXILEの大ヒット曲「Lovers Again」のカバーも収録。彼らの音楽へのリスペクトと、新たな解釈が感じられます。

そして、アルバムのリードトラックとして制作された「GENERATION」。EXILEの過去の作品タイトルが歌詞中に登場する、彼らが所属するLDHの歴史と繋がりを強く感じさせる一曲です。この曲は後にEXILE自身、そして三代目J Soul Brothersによってカバーされることになります。

ボーナストラックとして収録されている「24karats feat. J Soul Brothers and DOBERMAN INC」と「My Buddy part. II」は、EXILEとのコラボレーション楽曲であり、両グループの化学反応が感じられる、聴き応えのある作品です。

タイアップ情報

アルバム収録曲の多くは、テレビ番組やCMのタイアップに起用されています。
「Be On Top」は、日本テレビ系『プリズン・ブレイクシーズン3』のテーマソングや「ミュゥモ」のCMソングとして使用され、「My Place」はテレビ東京系『嘉納杯柔道ワールドグランプリ』のテーマソングとして起用されました。そして「GENERATION」は日本テレビ系『EXILE GENERATION』のテーマソングとして採用されました。これらのタイアップは、彼らの楽曲を多くの人々に届ける上で重要な役割を果たしました。

まとめ

『J Soul Brothers』は、短命に終わったグループの唯一のオリジナルアルバムという、特別な意味を持つ作品です。彼らの才能と熱意が凝縮されたこのアルバムは、音楽史に刻まれるべき貴重な一枚と言えるでしょう。 グループの短い活動期間を考えると、このアルバムの存在価値はさらに大きくなります。音楽ファンの間では、今でも語り継がれる、伝説的なアルバムと言えるのではないでしょうか。

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