J-HITS TOP 20

J-HITS TOP 20

FM802にて毎週土曜日の午後に生放送されている音楽ラジオプログラム、『J-HITS TOP 20』は、日本のポピュラーミュージックに特化したカウントダウン形式の番組です。FM802のオフィシャルチャートの中でも、『OSAKAN HOT 100』と並び称される、局を代表するプログラムの一つとして位置づけられています。番組の進行役はDJの樋口大喜が務めています。

番組の歴史と概要

本番組は1995年4月に放送を開始しました。一貫して邦楽、すなわち日本の楽曲のみを対象としたランキングを発表しています。現在は、同じく土曜日のワイドプログラムである『Saturday Amusic Islands Afternoon Edition』（通常12:00から18:00までの放送）の中に内包される形でオンエアされています。

かつては、2016年3月まで『SUNTORY J-HITS TOP 20』として知られ、サントリーによる一社提供体制が敷かれていました。この期間中は、主に「ボス」や「伊右衛門」といったサントリーフーズが手がける清涼飲料水のコマーシャルが頻繁に放送され、番組内ではDJがサントリー製品を試飲するコーナーや、ゲストに製品を提供する企画なども実施されていました。

放送時間

番組は毎週土曜日の13:00から14:55までの時間帯に放送されています。公式なタイムテーブルでは15:00までとされている場合がありますが、実際には時間内にHeadline newsとWeather informationが挿入されるため、14:55に番組本編は終了となります。

チャート集計方法

『J-HITS TOP 20』で発表されるランキングは、独自のポイント計算に基づいて上位20曲が選出されます。2024年時点では、以下の要素が集計の基盤となっています。

CDセールス: タワーレコード梅田NU茶屋町店およびなんばパークス店における音楽CDの販売実績に基づくポイント。
ストリーミング: Spotify大阪での楽曲再生データに基づくチャートポイント。
リクエスト: 番組宛てに寄せられたリスナーからの楽曲リクエスト。
オンエア: FM802の全ての番組における、過去1週間の楽曲オンエア回数に基づくポイント。

『OSAKAN HOT 100』との違い

FM802のもう一つの主要チャートである『OSAKAN HOT 100』とは、集計方法にいくつかの重要な違いがあり、これがランキングの相違に繋がることが少なくありません。主な相違点は以下の通りです。

対象楽曲: 『J-HITS TOP 20』は邦楽のみを対象とするのに対し、『OSAKAN HOT 100』は邦楽と洋楽の両方を混合して集計します。
CDセールスデータ: 『J-HITS TOP 20』はタワーレコードの特定の2店舗のCDセールスを基にしますが、『OSAKAN HOT 100』ではタワーレコードの全店舗におけるアルバムセールスポイントが反映されます。
デジタルダウンロード: 『J-HITS TOP 20』の集計には、デジタルダウンロードのデータは含まれていません。一方、『OSAKAN HOT 100』では2008年10月からデジタルダウンロードのポイントが加味されています。
リクエストデータ: 『J-HITS TOP 20』では、この番組へのリクエストが集計に反映されます。しかし、『OSAKAN HOT 100』の集計において、リクエストデータは含まれていません。

主なコーナー

番組内では、ランキング発表以外にもいくつかのレギュラーコーナーが設けられています。

WHAT’S THE TOP!: これまでに『J-HITS TOP 20』で週間1位を獲得した楽曲をクイズ形式で振り返るコーナーです。
勝手にTOP3: 登場するアーティストが、特定のテーマやカテゴリに関する自身の「勝手に選んだTOP3」をクイズ形式で発表する企画です。

特筆すべき記録

過去には様々な楽曲がチャートを賑わせましたが、星野源の楽曲「恋」は、番組史上最長となる12週連続で週間1位を獲得するという記録を樹立しています。

この番組は、長年にわたり日本の音楽シーンの動向を反映し、リスナーに最新のヒット曲を届ける役割を続けています。

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