J1参入プレーオフ

J1参入プレーオフについて

J1参入プレーオフは、日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）において、2018年から2022年までの間に導入された制度で、次年度のJ1リーグに参加するチームを決定するための重要なプレーオフです。

背景

2009年以降、J1とJ2の入れ替えは、自動入替を通じて行われてきました。具体的には、J1からは下位3つのチームが降格し、J2からは2011年までは上位3つのチームが直接昇格する形でした。2012年以降は、上位2チームとプレーオフで選ばれるチームが自動昇格を果たす方式が採用されました。しかし、この形態のもとでは、降格したチームが翌年に復帰するケースや、昇格したチームがまた降格するケースが多く見られました。これは、J2から昇格したチームが短期間で再びJ2に戻る傾向が強かったためです。

このような事例を受けて、2017年6月に行われたJリーグ理事会で、J1昇格プレーオフを新たに導入し、さらにJ1の16位チームとの入れ替え戦を行う形式が採用されることが決定されました。このシステムでは、最大で5チームが参加する「参入決定戦」の実施が可能となります。

レギュレーション

このプレーオフには、J1参入資格を持つチームが参加し、J2年間順位の3位から6位までのクラブ及びJ1年間16位のクラブが対象となります。これにより、最大で5チームが参入プレーオフに出場することができます。また、参加する全クラブはJ1ライセンスを保有している必要があり、ライセンスを持たないクラブは参加できません。

試合方式

J2のリーグ戦全日程が終了した後、トーナメント方式で試合が行われます。初戦では、J2年間順位の3位から6位のクラブが対戦し、勝者が次のラウンドに進出します。2回戦では勝者同士が戦い、その勝者が決定戦に進出します。決定戦の勝者は、J1参入権を得ることができます。すべての試合は1回戦で勝敗が決まり、延長戦やPK戦は実施されません。

過去の結果

2018年から2022年の間に行われたプレーオフには数多くのドラマがありました。例えば、2018年にはJ2の6位の東京Vが進出し、J1の磐田に敗れたことで磐田がJ1に残留しました。2020年には新型コロナウイルスの影響により、プレーオフは開催されませんでした。2021年と2022年も同様に、プレーオフは行われない年が続いたことから、昇格の仕組みが変わりました。

大会の終了

2022年12月、Jリーグは2024年シーズンからのリーグ構成と昇降格制度の変更を発表しました。この新制度では、J1、J2、J3のクラブ数を統一し、J1からは3チームが自動降格、J2からは2チームが自動昇格することになります。一方、J2の3位から6位までのチームによる昇格プレーオフも引き続き実施されるため、J1参入プレーオフは一旦終了することとなります。

このように、J1参入プレーオフはJリーグの重要な制度であり、昇格を競う熱い戦いの舞台としてファンに愛されてきました。

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