JADE (X JAPANの曲)

JADEについて

「JADE」は、日本のロックバンド、X JAPANによるデジタル・シングルです。この楽曲は、彼らが現在レコーディング中の英語バージョンアルバムのオープニング・トラックとして作られました。曲名には、「翡翠」を意味する英語が使用されています。前作「Scarlet Love Song -BUDDHA MIX-」からわずか1ヶ月後の配信が決定され、ファンの期待が寄せられていました。

楽曲の背景

「JADE」は、実は2009年の5月2日に行われた「X JAPAN WORLD TOUR Live in TOKYO 〜攻撃続行中〜」で初めて演奏されました。その後、この楽曲は何度もアレンジや歌詞の修正が行われ、YOSHIKIによってYouTubeやMySpaceに修正版がアップロードされるなど、ファンとの交流もありました。また、この曲はパチンコ「CR FEVER X JAPAN」にも使用され、多くの人に聴かれています。

バンドのリーダーであるYOSHIKIは、「アメリカとヨーロッパでのリリースはX JAPANにとっての長年の夢だった」と語り、音楽を通じて東洋と西洋の架け橋になりたいと願っています。

当初、北米での発売日は3月15日と予告されていましたが、東日本大震災の影響で公開が延期されました。その後、6月28日にワールド・ツアーにあわせて北米、ヨーロッパ、中南米で同時に配信され、アメリカのiTunes Storeでも翌日29日に配信が開始されました。

成績とチャート

この楽曲は、アメリカ、イギリス、スイス、オランダ、イタリア、オーストリアのiTunesロックチャートにランクインし、フランス、ドイツ、フィンランドではトップ10に入りました。また、スウェーデンやスペインではロックチャートで1位を獲得するなど、X JAPANの国際的な存在感を再確認させる結果になりました。

歌詞は大半が英語ですが、一部に日本語のフレーズが取り入れられています。また、曲の構成には独自の転調が含まれており、イントロがGで始まり、サビに入る際にはF#に転調するという多様な楽曲構成が特徴です。これにより、演奏難易度も高まり、YOSHIKIもインタビューで語っていました。

レコーディングと制作チーム

レコーディングは、YOSHIKIが所有するロサンゼルスのエクスタシー・レコーディング・スタジオで行われ、ミキシングはグラミー賞受賞歴のあるアンディ・ウォレスが担当しました。

ジャケット写真は、女性の顔に「JADE」と書かれた目隠しを巻いたもので、これもYOSHIKI自身が手がけたもので「カメラマンデビュー」として話題となりました。この楽曲は「WORLD TOUR Live in YOKOHAMA」後、ライブのオープニング曲として何度も演奏されています。

ミュージックビデオ

2010年1月、ロサンゼルスで大規模なプロジェクト「X JAPAN MUSIC VIDEO SHOOTING in Hollywood」が行われ、全5曲分のミュージックビデオが制作されました。このプロジェクトには800名のスタッフと500万円の制作費がかかり、規模の大きさが現地での注目を集めました。「JADE」のミュージックビデオは、1月7日と8日の2日間にわたってL.A.シアターで撮影されました。

このように「JADE」はX JAPANにとって新しい挑戦であり、世界中のファンに新たな魅力を伝えています。

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