JAPAN as waterscapes

JAPAN as waterscapes

『JAPAN as waterscapes』（ジャパン アズ ウォータースケイプス）は、河合奈保子による14枚目のオリジナル・アルバムで、1987年6月24日に日本コロムビアから発売されました。このアルバムのタイトルは「水景」を表しており、日本の美しい自然と四季をテーマにしたコンセプト・アルバムとして位置づけられています。

アルバムの帯コピーには「初めてなのに、懐しい歌がある」というフレーズが添えられており、聴く人に親しみを感じられるような楽曲が揃っています。プロデュースは前作『Scarlet』と同様、作詞家の売野雅勇が手がけています。全曲の作曲は河合奈保子自身が行い、サウンドプロデュースも彼女が担当。また、全ての編曲は瀬尾一三が手掛けています。今回の作品は、タイトルに「MY SONG II」と名付けられており、前作との関連性が示唆されています。

アートワークには市川右近（後の市川右団次）と原神一が関わっており、その視覚的表現も日本らしさを強調しています。さらに、ライナーノートに掲載された歌詞は、和の美意識を強調するためにすべて縦書きで印刷されています。

このアルバムには、全11曲が収められており、収録内容は幅広い日本の情景を描写しています。特に「水の四季」や「十六夜物語」は、水と自然の美しさを表現しており、アルバムの中で特に印象的な作品となっています。また、曲中にはインストゥルメンタルトラックも含まれ、リスナーにさらなる想像力を与えます。

発売から約1か月後には、「十六夜物語」がシングルとしてもリリースされ、アルバムの中での人気曲となりました。さらに、『NAOKO PREMIUM』というボックスセットやタワーレコード限定のSACDハイブリッド盤には、特別なボーナストラックも追加収録されています。特にリミックス・アルバム『Timeless〜Naoko special mix〜』に収録された「水の四季」と「黒髪にアマリリス」のExtended Re-Mixがファンにとっての魅力となっています。

収録曲

アルバムには次のような曲が含まれています：

LP

• - Side A

- 水の四季
- 桜の闇に振り向けば
- 夏の左岸、冬の右岸
- 海の中の星座
- 終夜の蛍
- 水無月の少女たちに（インスト）

• - Side B

- 砂の舟、草の舟
- 黒髪にアマリリス
- 十六夜物語
- 霧の降る夕闇
- 晩夏に人を愛すると
- 水辺の風景（インスト）

CD

収録曲はLPと同一です。

NAOKO PREMIUM・DISC-14 / SACDハイブリッド盤 ボーナス・トラック

• - 水の四季 (Extended Re-Mix)
• - 黒髪にアマリリス (Extended Re-Mix)

このアルバムは、日本の美を音楽として表現した作品として多くの人々に親しまれています。河合奈保子の独自の音楽世界を感じることができる『JAPAN as waterscapes』は、聴く人に深い感動を与えることでしょう。

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