JAPONICA STYLE

「JAPONICA STYLE」（ジャポニカ・スタイル）は、SixTONESがメジャーデビュー前に発表した楽曲であり、彼らのキャリアにおいて重要な一曲です。この楽曲は、2017年の舞台『少年たち 〜Born Tomorrow〜』で初めて披露され、その後、コンサートでも定番の持ち歌としてパフォーマンスされてきました。

2018年11月5日には、YouTubeの公式チャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」にて、滝沢秀明が初めてプロデュースを手掛けたミュージックビデオ（MV）が公開されました。このMVは、SixTONESにとって初のMV作品であり、滝沢秀明にとっても初のMVプロデュース作品という点で、大きな注目を集めました。このMVは、「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンの一環として制作され、SixTONESが抜擢されたことは、彼らの人気と期待の高さを物語っています。

MV制作にあたり、CGは一切使用されておらず、編集作業もわずか2日間という短期間で行われたという驚くべき事実があります。これは、滝沢秀明の卓越したプロデュース能力と、制作チームの迅速な対応があったからこそ実現したと言えるでしょう。ダンスは、これまで披露してきた振り付けとは異なり、和の要素を巧みに取り入れた、疾走感あふれるものに仕上がっています。特に、滝沢秀明が初めて曲を聴いた時に印象に残ったという「花びら」が、演出に効果的に使用されている点が特徴的です。また、京本大我が口紅を塗るシーンは、滝沢秀明の指示によるもので、楽曲の世界観をより深める重要な要素となっています。

さらに、MVで着用している衣装は、女性ファッション誌『CanCam』（小学館）が全面プロデュースしており、2018年11月22日発売の『CanCam』2019年1月号では、撮影現場の様子が詳しくレポートされています。ファッション誌とのコラボレーションは、楽曲の魅力だけでなく、SixTONESのファッションアイコンとしての側面も引き出す効果がありました。

MV公開後、同年11月23日には、定点カメラで撮影されたダンス動画「【ダンス動画】JAPONICA STYLE（dance ver.）」も公開され、楽曲の魅力をさらに多角的にアピールしました。同年12月11日には、「YouTube FanFest 2018」に出演し、同楽曲を含むパフォーマンスで大トリを務め、その人気を不動のものとしました。

SixTONESのデビュー決定後、2019年8月9日には、新たに開設された単独YouTubeチャンネルにて、同楽曲のEnglish ver.も公開され、グローバルなファン層へのアプローチも開始しました。また、同月には、最初に公開されたMVの再生回数が1000万回を突破し、大きな話題となりました。2020年7月22日発売の2ndシングル『NAVIGATOR』の期間限定盤には、新録音源が収録され、ファンにとっては見逃せないアイテムとなっています。

「JAPONICA STYLE」は、SixTONESのデビュー前の重要な楽曲であると同時に、彼らの音楽性やパフォーマンスの幅広さを示す上で欠かせない楽曲の一つと言えるでしょう。滝沢秀明のプロデュースによって、楽曲の魅力が最大限に引き出され、多くのファンに愛される作品となっています。

もう一度検索