JR貨物UR15A形コンテナ

UR15A形コンテナについて

UR15A形コンテナは、日本貨物鉄道（JR貨物）の輸送システムに組み込まれている12ftの私有冷蔵コンテナです。このコンテナの「15」は、コンテナの容積を示しており、実際の内容積は14.5 m³から15.4 m³の範囲に収まるものを指します。また、末尾の「A」は、主に非危険物を輸送することを示しており、汎用品のための設計がされています。この形式は1988年から登録が開始されました。

特徴と利用目的

UR15A形コンテナは、主に北海道地域での食品輸送に使用されていますが、かつてはUR1形コンテナの後継として鮮魚輸送の新たな手段として注目されました。このコンテナは、冷蔵コンテナの中では最小の積載容積を持っているため、新規の登録は2000年代以降行われていません。

番台の概要

UR15A形コンテナは、他の形式に見られるような複数の番台に分かれておらず、すべて0番台に続く連続登録形式です。以下に、0番台の詳細を示します。

0番台

• - 1 - 3: 日本石油輸送が所有し、日本通運都城支店から広島支店へと借受が行われました。再び日本石油輸送へ返却されました。このコンテナは、庫内温度を抑えるために特別な構造が施されており、主に鮮魚の輸送に活用されています。積載量は5t、自重は1.8t、総重量は6.8tです。製造は旧・東急車輛大阪工場で行われました。広島支店時代には、広島カキの輸送に使用されましたが、使用シーズンが限られていたため稼働率は低くなり、最終的には多品種の冷蔵輸送に役立てられました。しかし、以前の鮮魚輸送での使用により臭いが残ることが多く、外部からの塩害にさらされやすかったため、短命になってしまいました。

• - 4 - 7: 北見通運が所有するコンテナで、片妻一方開き式です。製造は旧・富士重工宇都宮車両工場です。総重量は6.8tです。

• - 8 - 9:士別運送所有の片妻一方開き式コンテナで、総重量は6.7tです。

• - 10 - 13: 美瑛通運所有の片妻一方開き式コンテナで、総重量は6.7tです。

• - 14 - 23: 旭川地区全通協会が所有し、旭川通運に借受後に移籍し、所有権が入れ替わりました。片妻一方開き式で、総重量は6.7tです。

• - 24 - 33: 日本石油輸送が所有し、串木野通運へ貸し出されました。冷蔵輸送用として特別設計されたこのコンテナは、庫内温度を維持するための工夫がされており、総重量は6.8tです。

まとめ

UR15A形コンテナは、日本の冷蔵輸送において重要な役割を果たしているコンテナであり、その設計や構造は特に食品の輸送効率を高めるために工夫されています。ただし、使用歴や輸送用途によっては、その耐久性に問題が生じやすいため、新規のコンテナ登録が見られない現状が続いています。

このコンテナに関する詳細な情報は、テクニカルレポートや専門家による調査を参考にすることが推奨されます。

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