JUNGLE (フジテレビ)

JUNGLE（ジャングル）

『JUNGLE』は、フジテレビジョンが1992年10月から1993年9月まで放送した深夜枠『JOCX-TV2』の一環であり、番組冒頭に登場するアイキャッチとして知られています。このシリーズの名前は、編成制作局の元部長、小川晋一氏によって付けられ、「なんでもありのごちゃ混ぜでいい」という意味を込められました。しかし、映像に込められた具体的な意図については彼自身は明言していません。また、TVKテレビの音楽番組でも一時期使用されていました。このアイキャッチは、予定通り1年間で放送が終了しました。

バージョンの概要

『JUNGLE』は、ハートバージョンと人形バージョンの2種類に分類され、各バージョンには15秒と30秒のものが用意されており、合計で4つのバリエーションがあります。このアイキャッチの中で「JOCX（フジテレビ）」のロゴは表示されていません。

ハートバージョン

• - 30秒版: 最初は黒い背景にピンク色のハートが表示され、単調なビートに合わせてハートが明滅します。しばらくすると、ハートの表面は黴びたように変わり、最終的には全体が黴に覆われた状態になります。最後に「JUNGLE」の文字が現れます。
• - 15秒版: こちらも同じBGMを使用しており、ハートが明滅する様子は30秒版と同じですが、白い菌糸状のものに覆われる様子が描かれ、最後に「JUNGLE」と表示されます。

人形バージョン

• - 30秒版: 君が代に似た曲調のコーラスがBGMとして流れ、激しいフラッシュの中で一体の人形が画面に現れ、徐々にその姿が引き離されます。人形の周囲には気泡が存在し、無数の人形が散りばめられた景色が映し出されます。最後は「JUNGLE」の文字が浮かび上がります。さらに、文字が現れた後には、非常に小さい音量で男性の声がつぶやく音が流れます。
• - 15秒版: 30秒版と同じ曲調ですが、合唱の歌詞が異なります。激しいフラッシュの中で一つの人形に近づき、最終的に「JUNGLE」の文字が現れます。

放送時期と使用方法

各バージョンは曜日ごとに使い分けられており、日・月・水・金は人形バージョン、火・木・土はハートバージョンが用意されました。しかし、日曜日は他局に比べて遅い時間帯まで放送していたため、F1の中継がある日を除いて、早めに放送終了することが多く、アイキャッチの直後に放送終了のアナウンスが流れることもありました。

この『JOCX-TV2』での先頭番組には必ず30秒版が使用され、その後の番組には基本的にランダムで流される中、15秒版が使われることが一般的でした。また、ナイター中継がある場合、時間が繰り下がった際は音声なしでこのアイキャッチ上に表示がされることがありました。

サブリミナル効果とその影響

『JUNGLE』は、視聴者に強い印象を残すための試みとして、サブリミナル効果にも言及されています。このアイキャッチは後に『COOL TV』と呼ばれるスタイルの先駆けでもあり、視聴者の意識に訴える手法として注目されました。

多様なスタイルや演出で視聴者の記憶に残った『JUNGLE』は、当時のテレビ文化にも影響を及ぼしました。

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